踏切だらけの第三軌条式路線 ウルキサ線(Urquiza)・サルミエント線(Sarmiento)・ミトレ線(Mitre)


 脇のレールから電気を集める第三軌条式と言えば日本では地下鉄でおなじみですが、ブエノスアイレス近郊には踏切の多い地上を走るにもかかわらずこの第三軌条式の路線が複数存在しています。となると踏切なんかどうしてるのかな?と気になるところ。ここではその第三軌条式路線の様子を各線まとめて紹介します。


★ウルキサ線

 まずは派手な塗装のウルキサ線(Urquiza)El Libertador駅の画像から。広いバス通りの踏切を挟んで斜向かいに対向式ホームが設けられています。

 さて気になる踏切ですが、これだけ幅の広い通りでもそのまま横断しているという大胆さで拍子抜けしました。踏切上で急停車してもなんとか編成の端は集電靴が第三軌条にかかっていそうですから立ち往生は避けられそうな感じです。銀座線上野のものものしい踏切とは違い無防備な第三軌条がすぐ手の届くところにあるのでちょっとドキドキしますが、まあわざわざ手つっこんで触る人もいないということなのでしょう。一応注意書きもありますし。

 車両は日本製の釣り掛け車両で川崎重工の銘板が見えます。JAPANではなくスペイン語のJAPON。車内に入ると作りが重厚な転換クロスに日除けの鎧戸が目につきどことなく阪急を思い出したりも。(上昇式なので阪急と逆ですが。)この鎧戸付き上昇窓は他線の近郊客車でもよく見かけたました。

 ウルキサ線のターミナルは都心からやや離れた地下鉄B線と接続するFederico Lacroze駅です。(この長距離列車のターミナルでもあります。)

 京成の赤電(旧色)を思わせるツートンカラーの他、黄色に塗られた車両もありました。この路線の車両は他の近郊電車に比べ整備が行き届きキレイな印象です。


★サルミエント線 

 お次はサルミエント線郊外(Sarmiento)Merlo駅の様子から。青空の下架線がないとなんだか気動車のように見えてしまいます。ここの車両はいろいろな顔に改造されていてどれも鈍い釣り掛け音を響かせますがあまりスピードはのらないのでちょっと残念。色合いから東武の釣り掛け末期を思い出しました。

 ブエノスアイレスの近郊列車には電車客車問わずたいてい自転車を持ち込む乗客のための車両が連結されていて驚きました。この路線の場合このように一般車両の座席をとっぱらっただけという感じです。

 ターミナルは地下鉄A・H線と接続するオンセ駅(Once)。吊るさっている渋い停車駅案内がいい味出してます。


★ミトレ線 

 今度は枝線を複数持つミトレ線(Mitre)です。住宅街の小さな踏切は第三軌条がすぐそこ。ウルキサ線のように第三軌条に「危険」の注意書きもありません。 

 観光鉄道Tren de la Costa(画像はこちら)のMaipu駅と道路一本隔てて向かい合うBartolome Mitre駅の様子です。ステキな旧駅舎はレストランになっていたので時間があったら食事したいところ。(私は乗り鉄に忙しく時間がありませんでしたが。)


 こちらは同じミトレ線のティグレ駅。ここでも色々な顔の電車が見られますが、藍色の車両が一番手の込んだ改造がされている車両で冷房化され窓が固定化されています。

 おしまいは駅前から中華街がのびるBelgrano C駅の踏切の様子を。頻繁に路線バスが横切るのでなかなか楽しめます。夕暮れ時にぼんやり見ていたらどこの国にいるんだかよくわからなくなりました。


景色は乗った後に(遠距離館)アルゼンチンもくじ>このページ

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