ポートダグラスのバリーフーリー鉄道


 ケアンズの北にあるポートダグラスという町にバリーフーリー鉄道(Ballyhooley Steam Railway)(公式サイト)という観光鉄道があるというので行ってみることにしました。ケアンズからは事前予約が必要なPortdouglasbusのバスで移動しバスの営業所からバリーフーリー鉄道の乗り場までは徒歩10分ほどという行程です。

 バリーフーリー鉄道の乗り場は街の端にある港に面したマリーナミラージュというショッピングモールの片隅で、駅名はそのままマリーナミラージュ駅となっていました。駅に着くとちょうど機回し作業中だったのでまず見物から始めます。


 ターンテーブルは明治村の蒸気機関車のように人力で回していました。結構大変そうです。

 バリーフーリー鉄道はサトウキビ鉄道の一部が観光化されたもので、蒸気機関車がトロッコを引いて4kmほどの区間を往復しています。


 小さいながらちゃんと石炭炊いて走るホンモノの蒸気機関車です。Speedy号なる名がつき1956年製というので意外と新しくびっくりしました。

 お約束でSpeedyという名前を見たお客さんはみんな指差して笑っていましたが、Speedy君は失敬なとさぞ腹を立てていることでしょう。


 終点のセントクリスピンズ駅まで片道20分ですが弁当を持ち込んで乗るつわものの家族までいてびっくりです。客層は子供のいる家族連れか引退後の老夫婦という感じでした。

 発車時間が近くなると運行スタッフがホーム上から切符を売りに来ます。券面に大きく一等とありましたが、なんと実は全車一等の豪華編成です。

 ヤボなことを言うと往復7ドルという運賃はケアンズ周辺の他のエンターテイメント料金相場が結構高い中ずいぶん安く感じました。


 切符を売り終えるとマリーナミラージュ駅14:30発、本日の最終列車が発車します。走り出すとまず港が見え、さらにマングローブ林、庭園路と続き踏み切りや併用軌道のような場所もあって短いながら意外に変化に富んだ車窓でした。


 3つある途中の駅では徐行しお客がいなければ通過します。短い観光路線にしては途中乗降があって意外でした。おそらく沿線のホテルに泊まっているお客なのだと思います。


 20分で終点のセントクリスピンズ駅に到着しました。ここでもまた人力でわっせわっせとターンテーブルを回します。

 この駅は駅舎もホームもキレイなのですが、付近はなにやら造成中らしくまだ殺風景な降りても仕方ないようなところなので着いた乗客はみんなそのまま来た列車に乗って引き返していました。こちらもそのまま引き返して往復の乗り鉄は終了です。

 小さな観光路線であっという間ながらちゃんとけむく機回しもありと結構乗った気になれるのでなかなか悪くない楽しい観光鉄道だと思います。


景色は乗った後に(表紙)オーストラリアもくじ>このページ

inserted by FC2 system