サトウキビ鉄道の線路とグレイハウンドバス


★サトウキビ鉄道

 バビンダ駅前に出るとなにやらつぶれた店の跡があり、よく見ると看板がサトウキビ鉄道の機関車でした。

 

 バビンダ駅から線路沿いに北のケアンズ方に歩いてみます。 ティルトトレインの車窓にサトウキビ鉄道との平面交差地点が見えたので見に行こうというわけです。列車の本数が少ないとは言え本線上なのにいくつも見えました。

 15分ほど歩いて着いた平面交差です。写真奥がクイーンズランド鉄道、すなわち乗ってきたティルトトレインのケアンズ方、左右に走るのがサトウキビ鉄道の線路。

 

 

 サトウキビ鉄道側から平面交差部を見るとこんな感じで非常にシンプルです。

 

 サトウキビ畑とそれを運ぶ軌道が並んでいます。こうしてみるとただのススキみたいですが、これがあんなに甘いものになるというのはいまさらながら不思議です。

 サトウキビ輸送が始まっていないので軌道だけしか見られませんでしたがこの地方はサトウキビ鉄道だらけで季節になるとたくさんのサトウキビ輸送列車が見られるそうです。


★グレイハウンドバス

 ケアンズ行きのバスの時間が近づいたので見物を終えバス停に戻ります。バスは20分遅れてきましたが遠いブリスベンから延々29時間も走って来たのですから20分遅れなら上々でしょう。ただそんなバスに乗る停留所に時刻表一つないというのはなんともおっかないもので、本当に来るのかどうか待っていて心配になりました。乗り込んだのは私と連れの2人だけで降りる人はいません。

 

 車内は4列シートで、ところどころ肘掛が故障していたり30時間乗るのはきつそうな雰囲気です。映画を流していましたが長旅も終点近くとあって寝ている人がほとんどでした。

 一方こちらはバビンダからケアンズまで50分乗るだけなので気楽なものです。運賃18ドルの小旅行だとイソウロウさせてもらっている気分になりました。なお運賃にはサーチャージが2.8ドル含まれていましたがバスにサーチャージとは驚きです。

 

 というわけでケアンズに到着しました。私は元祖のアメリカのにはまだ乗ったことがなかったのでオーストラリアがグレイハウンド初乗りです。

 1時間にも満たない乗りバスですが他のお客の「やれやれやっと着いた」という雰囲気につられこちらも大旅行したような気分になりました。いかついカンガルーバーのバスもやれやれという顔に見えますがバスも運転士さんも乗客も全くごくろうさまです。


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