日本製電車の残党AEL(コンセプシオンの近郊電車後編)


 かつてチリでは日本製の電車が多く走っていましたが、現在はスペインからの中古電車が主力です。その少なくなった日本車の残党「AEL」がコンセプシオン(Concepcion)近郊でのんびり走っているので乗ってみました。訪問時運用されていた系統は前編で紹介したMercado〜Concepcion〜Laja間の「Corto Laja」です。

 こちらがそのAELです。塗りつぶされているのが残念ですが正面のスピード感のあるエンブレムは今も健在。車内は転換クロスシートが並び日本の往年の私鉄特急を思い起こさせるものがあります。力行していても走行音はごく静かで非常に高品質な走りという印象を持ちましたが、そうなると高速運転を味わいたくなりのんびりした今の運用がちょっと残念です。これが優等に入っているときに乗ってみたかったなあとしみじみ思いました。

 扉のステップには日立の銘板が見えます。(スペイン語で発音するとHの音が消えるためイタチになります。)「Corto Laja」で共通運用されている2形式のうち、高品質を偲びたいならこのAEL、釣り掛け音を楽しみたい場合は前編のアルゼンチン製のAESが当たりということになりそうです。どちらも少数派になってしまいましたが末永い活躍を願ってやみません。


★Biotren

 後回しになってしまいましたが最後にコンセプシオン近郊電車の主役、スペインから来た440形電車の画像を少々。Mercado〜Concepcion〜Hualqui(「Corto Laja」の区間列車にあたります。)とConcepcion〜Lomos Coloradasの支線の2系統(どちらもBiotrenと呼ばれています。)はこの車両で統一されていました。聞かなければ中古とわからないほど非常にキレイに更新されています。140km/h出せる足の持ち主ですがAEL同様ここではあまり速度は出さずのんびり運転。

 Concepcion〜Lomos Coloradas間の支線に乗ってみたところ基本的に郊外の住宅地までの地味な足と言った感じでした。ただ単線の鉄橋で 川幅の広いBiobio川を延々と渡るところはかなり見ごたえがあります。

 最後のバスの画像はコンセプシオン駅前に並ぶBiobus。このバスは鉄道を幹としたときの枝葉の部分という位置づけで運行されています。今回このバスには乗ることがありませんでしたが、Biotrenと共通のICカードを使うと割引がきくとのことです。ただコンセプシオンの街ではカードの使えない小ぶりの一般バスが大量に走っているのでこのBiobusは影の薄い存在でした。


景色は乗った後に(遠距離館)チリもくじ>このページ

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