メーターゲージのレールバスBuscarril(後編)


 前編につづく後編は交換駅Gonzalez Bastias駅から始めます。

 定刻の18:02より少々遅れて発車、とりあえず車窓はそうは変わりません。やっぱり川っぺりをのんびり走ります。

 徐々に狭い谷の景色が開け葡萄畑が目立つようになります。チリワインはこんなところで作っているのかとワイン好きでもないのに感心。タルカが近づくとコンスティトゥシオンからつきあって来たマウレ川(Maule)と分かれクラロ川(Claro)の右岸となり、景色はいよいよ広々としてきます。

 踏切や線路脇でぽつんと一人で列車を待つ人の姿がちらほら。なんだか(道路を走る方の)バスの自由乗降区間みたいです。

 駅徒歩0分のおうちでよく来たねえ、と迎える人々を見るとこんなところに住むのはいいなあと思ってしまいました。

 サンティアゴから延びる広軌の線路と併走するようになったらいよいよ終点のタルカ(Talca)です。

 お隣は幅広いし電化されているしバラストは厚いし、ですが、線路がかもし出す「乗りたくなる感」はこっちの勝ち。

 定時の19:35から少しだけ遅れてタルカに到着しました。3時間20分の長旅ごくろうさま。

 このレールバスが発着するのはローカル支線にありがちな駅本屋にぶっつかる行き止まり状態のホームです。ここでは乗降しやすいよう扉にステップが置かれたのでちょっとびっくりしました。なかなか気がきいていますね。

 1日2往復ということでよほどか細い路線だろうと思って訪問したのですが、乗ってみたら活気がありうれしい方に予想が外れました。楽しく乗り鉄させてくれたカワイイレールバスに感謝。

※この路線は訪問の翌月(2月)に起こった大地震により全線にわたって甚大な被害を受けましたが、その後タルカ〜Gonzalez Bastias駅(交換駅)の間は運転を再開したそうです(同年10月時点)。一日も早い沿線の復興を祈らずにはいられません。


景色は乗った後に(遠距離館)チリもくじ>このページ

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