トロント郊外の電車博物館(後編)


(前編のつづき)訪問日に運行されていた3両のうち最も新しい車両はトロント市電のPCCカー4611号(1951年製)でした。短い博物館内の行き来でも静かで高加減速を誇る高性能車ぶりが見え隠れします。なおこれと同型車はトロント時代の塗装そのままにアメリカ・シカゴ近郊のケノーシャで営業運転をしているので頼もしい限りです。

 3両全てに乗ったあとは見物へ。乗り場のそばにある車庫では車両整備と展示が行なわれています。まずは重厚な郊外電車から見て行くと茶色の車両が1915年製、緑の車両がは1912年製とのこと。


 こちらは同時代(1915年製)の路面電車。右側の画像は顔を見せている方が1946年製のバスでお尻は1921年製のトロリーバス(前頭部は失われた形での保存)です。


 除雪車はスノープラウをくっつけたもの(1946年製)とブルーム式のもの(1920年製)がありました。


 トロント地下鉄の初期車(1954年製)は赤い塗装で目立ちます。ハエタタキを思わせる形をした跳ね上げ式の吊り手が印象的。


 無塗装のトロント地下鉄(1962年製)と並ぶのは第三軌条と架線の両方から集電できる高床PCCカー(1961年製)という珍しいもので、シカゴの高架「L」を走っていたものです。

 ほかにも多くの車両がありますがきりがないのでこのくらいとします。様々な車両に乗ったり見たり楽しい時間を過ごせる博物館でした。


★おまけ

 最後にトロント市内で活躍する現役の地下鉄と路面電車(どちらも1495mmいう珍しい軌間)の画像を少し付け加えておきます。

 地下鉄は上が1号線の新車、下が2号線の在来車です。吊り手は赤い初期の車両のものとは形は違うものの今も跳ね上げ式のものが使われていました。案内の絵は在来車なので今後変わるのか気になるところ。

 路面電車は上がループ状の地下駅に来た新しい低床連接車、下がPCCカーの次の世代の車両です。トークンが使用されていたり時々イヌが乗車していたりとなんとなくなごめる雰囲気がありました。


景色は乗った後に(遠距離館)カナダもくじ>このページ

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