ハバナ中央駅の駅弁と近郊列車


 キューバの首都ハバナを代表する駅はハバナ中央駅です。ということはキューバを代表する駅なのだろうしとりあえず行って適当な列車に乗ってみよう、ということでハバナ中央駅に着きました。立派な駅舎の周囲には路面電車の跡なのか併用軌道が見え、駅前の庭園には多くの蒸機が置かれていたりでウロウロしていると結構時間が潰れます。


 駅舎に入ると手書きの時刻表が貼ってありますがその日走らない列車も特に注記などはされないままなのでまず駅員さんをつかまえて確認しなくてはなりません。着いたのが昼だったので午後の近郊列車の運行状況を聞いたところ軒並み運休で走るのは17:35発の列車のみ、それも行先は時刻表に書いてあるLos PalosではなくGuinesとのことでした。もっともこちらは別に目的地があるわけではないので特に問題はありません。その列車に乗ることに決め一旦駅を離れます。

 夕方になって駅に戻ると昼間がらんとしていた構内がだいぶ混み合い売店も多く出ていました。この中で目についたのが箱に米とおかずという構成の弁当(25cup)で、すなわちハバナ中央駅の駅弁ということになります。ちょうどお腹も空いていたのでこれ幸いと買ったところスプーンやフォークなど食器がついていません。ひょっとして別売かと思ったらそもそも用意していないというので困って構内を見回すとスプーン付のアイスクリーム(5cup)を売る店があり、これを買って先にデザートを食べかつ弁当の食器を調達するということになってしまいました。

 駅弁のあとは肝心の切符を買わねばなりません。出札口の長い行列が目に入り一瞬ひるみましたがそれは長距離列車のもので、近郊列車の切符は空いている隣の窓口ですぐに買えました。(Cotorroまで0.55cup)さらにホームの入口でも行列ができていたので並んでいる人に聞いたところサンチャゴ・デ・キューバ行きの長距離夜行列車に乗るとのこと。Guines行きの入口に並ぶ乗客は多くなくホッとします。


 発車時間が近づくとホームの入口が開き改札はなく通されます。列車は気動車を改造した客車2両をディーゼル機関車が牽引するもので、元々運転室だったとおぼしきスペースは塞がれていました。


 8分目くらい座席が埋まって出発するとまず海を望む高架上を進んで行きます。(右の画像はこの高架を下から見たもの)


 高架を下りるといくつもの分岐や平面交差を経ながら街中のLuyano駅に到着。ここで割に多くの乗客が乗って来てほぼ座席が埋まり、その後の車窓はそれなりに人家が続くものの牛など家畜が草を食むようになります。ハーシー電車では馬に行く手を阻まれましたがこの沿線の家畜はちゃんと綱がつけられていることが多いようでした。


 車窓を見ながら食べた駅弁は肉の炊き込みご飯に野菜と焼いた鶏肉が載ったもので、簡素な箱といい日本よりも台湾の駅弁が思い浮かぶ雰囲気のなかなかおいしいものでした。そういえばどっちもバナナが見えるし砂糖の産地だし島だし…などと考えるのも楽しいものです。

 という具合にのんびりしていたらCotorroに着いてしまったのであわてて降りました。単線の途中にある簡素な駅で列車と並走するバス通りに出るとハバナ中心部に向かう路線(P2・P7)が頻発しているので帰路には困りません。ここまでハバナ中央駅から40分ほどと大して乗っていませんが駅弁を食べていたせいかそれなりに長く乗ったような気分になり満足しました。


景色は乗った後に(遠距離館)キューバもくじ>このページ

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