グアンタナモの併用軌道


 キューバ東部のグアンタナモ(Guantanamo)に併用軌道があるというので見に行きました。併用軌道はGuantanamoと街中を南に抜けたGuantanamo Surの間にありGuantanamo〜Caimaneraを結ぶ列車が走っています。


 この併用軌道区間に乗ってみようとGuantanamo Sur駅に行きました。Caimaneraから来た単端式のロシア製気動車に乗り込むとすぐ併用軌道に入り警笛を鳴らしながらゆっくりと走って行きます。後ろに連結された客車から併用軌道を眺めていたら非電化ではあるものの高床から見る単線なのでちょっと江ノ電を思い出しました。


 併用軌道からグアンタナモ駅に入るところがちょっと変わっていたので説明のため乗った後で外から見物したときの画像に切り替えます。併用軌道から続く線路は駅から出入りする線路と平面交差しているのですぐには駅に入れません。Caimaneraから来た列車はまず平面交差を通り越した先まで行きホームのない駅というか停留所(Enlace Moncada)で一度客扱いをします。その後バックして駅に出入りする線路へと入り方向転換してようやく駅構内に入れるという具合です。


 というわけで都合2度平面交差を越えて駅構内に到着しました。駅に出入りするたびこれではなかなか面倒そうですが傍から見る分には面白みがあります。


 グアンタナモには旧型気動車もあるのですが訪問時運休していたため車庫に見物しに行きました。


 車庫の気動車はスタイルに違いはあるものの単端式ばかりです。面倒なグアンタナモ駅の出入りのみならずしょっちゅう方向転換が必要になるのだから大変だなあと感心しました。


(2018年訪問)


景色は乗った後に(表紙)キューバもくじ>このページ

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