ハーシー電車の食堂車?(前編)


 2014年に乗ったハーシー電車の様子を見に行こうとハバナ旧市街の渡船場に行ったところ新しい建物になっていて驚きました。対岸に渡ってCasaBlanca駅に着くとレールは錆びて埋もれずっと運休が続いているとのことです。なのでそれなら車庫でも見に行ってみるかという気になりました。


 電車が運休となると車庫まではバスで行くことになりますが路線があるのかよくわかりません。とりあえずハバナから大雑把に車庫のある東の方に向かって行くことにし、まず北海岸沿いに走る市内バスでGuanaboまで約1時間、乗り換えてさらに北海岸沿いに約30分でSanta Cruz Del Norte(左の画像)、そこで南の内陸に向かうJaruco行きのバスに乗り換えて車庫近くの停留所まで約10分、と運が良かったのかあまり待つこともなく割とスムーズに移動できました。

 車庫に着いて運行状況を聞いたところCasa Blanca〜Matanzasの本線は両端が運休で中間のHershey〜Canasiのみ運行中、Jarucoまでの支線も運行中とのことで全面運休ではないとわかりまずはホッとします。


 ただこの日はHershey〜Canasiも運休だというので支線にでも乗るかと考えていたところディーゼル機関車が架線作業車を牽く事業用列車に乗せていただけることになりました。


 勧められた助手席に腰掛けると間もなく出発です。まず車庫の次の駅Chucho3まで進むと方向転換し推進運転でChucho Onceを経てHersheyへと架線下をゆっくり進んで行きます。


 Hersheyの駅が近づくと本線の単行列車のパンタと架線がぐちゃぐちゃになっているのが見え、なるほどだから運休になって架線作業車が必要なのかと納得しました。現場の手前に停車すると踏切を塞ぐのでちょうど通りかかった不運なクルマは回り道するはめになりちょっと気の毒ですが仕方ありません。


 そんなわけで職員の方が架線作業台に上がり復旧作業が始まります。


後編に続きます。


景色は乗った後に(表紙)キューバもくじ>このページ

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