ハーシー電車の食堂車?(後編) |
前編のつづきです。Hershey駅に着くとまず架線作業車と事故車両を連結し架線を引っ掛けたパンタが畳まれました。ディーゼル機関車はソ連製、架線作業車はアメリカ製、電車はスペイン製という組み合わせの不思議な編成が出来上がり、引っ掛けたところに作業台が来るよう機関車がしずしずと推します。作業台の位置は作業の進捗にしたがい何度も変える必要があるので機関車の運転士さんはその都度推したり牽いたりを繰り返さねばなりません。 |
架線作業車は電車なので前後にあっさりとした運転台がついています。車内には作業台があり工具が並んでいてカタい感じもあるのですがどことなくアットホームな雰囲気です。 |
驚いたのは炊事スペースがあることで調理係の方が1人勤務していました。ありがたいことにクロケッタ(コロッケ風のもの)を焼いてサンドイッチを作って下さったのでちょこちょこ行ったり来たりしている車中で食べていると架線作業車の食堂車(?)に乗っているというなんとも不思議な気分になります。 |
広範囲の復旧作業のため一旦駅から引き上げてポイントを切り替え向かい側のホームへという大きな移動もありました。そんなこんなで楽しんでいるうちに支線の列車の発車時刻が近づいたため作業の見物を終えまた車庫へと徒歩で向かいます。 |
車庫に戻り改めて見るとアメリカのブリル社製旧型車は前回見たときよりキレイになっていました。また前回支線列車が発着していた車庫脇のCalle7駅は使われなくなっていて道路を挟んだ向かいのカフェテリアは長いこと営業していない様子です。 |
支線の列車が発着する駅はCalle7の隣のChucho3になっていたので先にディーゼル機関車で乗った区間の一部を今度は歩くことになりました。キューバの日差しは強く枕木の上は歩きにくいのでちょっとくたびれますがヒツジがいたりするとちょっとなごみます。ほどなく支線の列車が待つホームに着き久しぶりの乗り鉄を楽しみました。 (支線の様子については2014年に乗ったときと同様だったので割愛します。) |
(2018年訪問) |
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