都市近郊を巡る単行気動車 |
キューバ東部のLas Tunas駅に夕方寄ったところ構内に単端式気動車が並んでいるのが見えます。とりあえず駅員さんに列車があるか聞いたところ翌日近場に行く列車があるというので乗ってみることにしました。翌朝早起きして駅に行くと4141号のエンジンがかかっています。 |
乗り込むと車内前方に8人分クロスシートがあるほかはロングシートでした。一番乗りだったのでクロスシートに陣取り発車を待ちます。 |
この列車はLas Tunas駅を中心に西のCornitoと東のバスターミナルを行ったり来たりという運行形態です。東西どちら側から先に乗ってもいいのですが今回は最後にバスターミナルに出ることにしまずCornito側から乗ることにしました。席が埋まり結構立つ乗客もいる乗り具合でLas Tunas駅を出ると本線筋をしばらく西に走ったあと南に分かれ三角線のある終点がCornitoという流れです。揺られてみるとそうは飛ばさないもののふわふわした乗り心地で意外に軽快感があって面白く感じました。途中何度もある分岐ではそのつど車掌さんが降りて操作するためなかなか大変です。 |
Cornitoからそれなりに立派な駅や乗っている車両と同じような気動車を見つつ一旦Las Tunas駅まで戻ります。Las Tunas駅から続けて東へしばらく本線を進み南へ分岐して向かうのはバスターミナルです。 |
東側の沿線には大学や病院といった施設がありそこに通う乗客の乗降が見られました。その先に三角線があるのでこれで終点かと思いきや方向転換した後しばらくバックで単線を進んで行きます。 |
バスターミナルの裏手にある行き止まりの終点で降りると道路なのか軌道なのかよくわからないようなところでした。駅の周りは住宅などであまり人通りはないのですが表通りのバスターミナルに出ればそれなりに人が集まっています。 という具合にLas Tunas駅から西側も東側もだいたい片道30分ほど、計1時間半程度のお付き合いはそこまでヤマがあるわけではないものの混む都市の近郊列車ながら雰囲気があまりぎすぎすせず多くの乗客は知り合いを見かけては挨拶を楽しんでいるというあたたかい雰囲気でした。 |
(2018年訪問) |
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