チリの幹線 長距離列車と連絡バス


 チリの鉄道には旅客列車が走る区間があまりありません。そのうち唯一長距離列車が定期運行されているのが首都サンティアゴ(Santiago)と南のChillan間(約400km)で、なかなかスマートなスタイルをしたスペインの中古電車444型が4時間半で結んでいます。またサンティアゴの近くでは近郊列車も活躍しているのでチリの幹線と呼びたくなるところ。この区間の列車に乗ったときの様子を紹介します。


★連絡バス

 列車の幹線の話ながら最初はバスの画像から始めます。このバスはChillanとチリ中南部の主要都市コンセプシオン(Concepcion)を結ぶ鉄道連絡バス。

 コンセプシオンを走る旅客鉄道は近郊電車のみで長距離はなく、サンティアゴまで直通する列車はありません。そのためコンセプシオン駅前にあるバスターミナルとChillan駅間約50km程度の距離に鉄道連絡バスが1日3便運行されているというわけです。

 コンセプシオンのバス乗り場(近郊電車の駅前)に行くと鉄道とバスの乗車券が同時発券されました。


 バスと鉄道の接続駅Chillanに到着。赤帽さんも待っていてごくスムーズに乗り継ぐことができます。


★長距離列車

 続いて乗り継いだサンティアゴ行き長距離列車の画像です。日本だと在来線特急にあたるようなこの列車は写真のように見た限り2種類の塗色がありました。(上下ともTalca駅ホームにて。)編成は短い3両ですが普通車にあたるSalonクラス2両とグリーン車にあたるPreferenteクラス1両からなり(全席指定)、さらにカフェスペースと荷物室もついた堂々たるものです。

 各車両ごとにパリッとした制服の車掌さんが乗っていて、停車駅ごとに各扉に降り立つためホームから見るとなかなか贅沢な雰囲気です。低床ホームでステップが高いため乗客の手をとって乗降を助ける親切な対応に感心しました。


 次は車内の画像です。左は荷物室。犬の入ったケージを置いた女の子が様子を見ています。ということは動物の持込が可能なのでしょう。右は私が乗ったSalonクラスの車内。座席はリクライニングシートの集団見合いで車両中央部はボックスシートになります。


 退屈したらカフェに行ってたたずめるというのは本当にありがたいものです。短編成なのにエライ!また客室で注文をとり飲み物や軽食を配達する小田急ロマンスカー「走る喫茶室」方式も同時に行われこちらもよく利用されていました。


 というわけで私も座席でサンドイッチとコーヒーを注文。カップは小さいのに砂糖の大袋が3つもついてきます。列車内で注文して食べるとこの程度のものでもずいぶんと美味しく感じるのは私が単純だからかな。特に汚れてなくともスキあらば清掃係のおじさんがモップを掛けに来るので車内は非常に清潔でした。

 パッと見地味でしたが、きめ細かなサービスでゆったりと快適に移動できる良い列車だと思います。


★サンティアゴ近郊電車

 さて特急のあとは鈍行といきたいところですが、幹線を走る鈍行はサンティアゴ近郊(Alameda〜San Fernando間138km)のみです。

 試しにその近郊電車(Metrotren)に乗り換えてみたところ車両はコンセプシオン近郊のBiotrenと同じ車両でした。古くないし窓開かないしで私の好みからすると微妙なところはありましたが、ゆっくり走るコンセプシオンと違い駅間が長くかなりスピードを出すのでなかなか爽快です。車内もキレイ。塗色は下の画像のように青緑白で塗り分けているものとコンセプシオンと同じオレンジ色の2通りがありました。

 というわけでサンティアゴの玄関口Alameda駅に着きました。ショッピングモールが隣接し多くの人が行き交います。ごくキレイでターミナルにありがちな猥雑さがありませんでした。長距離バスターミナルも近くにある交通の要所です。


景色は乗った後に(遠距離館)チリもくじ>このページ

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