忠清南道〜全羅北道市内バス乗り継ぎ

(江景→益山→参礼→全州)


 ムグンファ号のカフェ車両(カフェ列車)に乗ってくつろぎつつ湖南線で南下すると江景(論山市)は忠清南道最後の駅、つまり全羅北道との境界線のギリギリ手前という位置です。降りると町は駅前にひろがりバスターミナル(右下の画像)は町中(駅から徒歩5分程度)とどちらも便利な位置にあるため助かりました。鉄道の線形改良や高速道路の発達で駅やバスターミナルが市街地から離れがちな昨今こういう町に来るとほっとします。


 江景は塩辛が名物で専門店(左の画像)が大変多くちょっと誘惑されますが旅行途中に買って持って歩く気力はわかずパスします。また古い町並や建築が残っているのでそれを見て歩くのもよさそうですが、今回はそれもせずに元々銀行の建物だったという江景歴史館(右下の画像)まで駅から直行しました。


 目当ては歴史館ではなく付近にある飲み屋とバスです。歴史館の並びには全羅北道群山市から道境を越えてやって来る群山市内バスの待機所(江景郵便局停留所)があり、その片隅ではバスの運転士さんも利用する小さな食堂が営業しているという大変よい雰囲気なのでこれを見ればバスに乗りたくならざるを得ません。ただここではバス気分を抑えつつまず左の画像の右端の路地にある「ソチャンチプ」という飲み屋(右の画像)に寄ります。


 ソチャンチプは自家製のトンドン酒が飲める店です。(ガイドブックはこのときと同じ『マッコルリの旅』)金属の大きなお鉢で何杯だか飲んでだいぶ気持ちよくなったら駐車場に戻って群山市内バス(39-1番)に乗車しました。


 江景の町中を出るとすぐに道境を越えて全羅北道益山市に入り田舎道を走っていきます。暗いのと出来上がっていたのとで沿線の風景をよく覚えていませんが後で画像を見直したところ割にか細めの道も走っていたようです。益山市内バス名物(と勝手に思っている)窓に貼られた同心円状のカラフルな料金表はボンヤリした目にも印象に残ります。途中ビビンパが有名な黄登を通り益山の市街地に入って円光大学病院で降りました。ここまで江景から1時間弱です。


 円光大学病院で111番座席バスに乗り換え益山の街中から郊外まで30分ほど揺られて完州郡の参礼バスターミナル(右の画像)に出ました。参礼は益山市と全州市に挟まれた位置で市外バスのほか両市からの市内バスが乗り入れて来ています。


 参礼バスターミナルで全州市内バス383番に乗るとすぐに渡る国道1号線参礼橋の下を流れる万頃江が完州郡と全州市の境です。全州の市街地に入って全州市外バスターミナル近くの停留所金岩広場で下車したら今回の乗り継ぎはおしまいで、参礼バスターミナルから25分ほど、待ち時間を入れると江景から2時間強かかりました。暗くなると車窓は見にくくなるものの活発に地方の都市間を結ぶ市内バスの雰囲気をほろ酔いで味わうのはなかなかオツなものがあります。


 降りた辺りはまだ新しそうな仁川空港へのリムジンバスのターミナル(左下の画像)、市外バスターミナル(右下の画像)さらに先には高速バスターミナルとバスターミナルが固まり全州市あるいは全羅北道の交通の中心と言えそうなところです。


(2014年訪問)


景色は乗った後に(近距離館)韓国もくじ>このページ

inserted by FC2 system