嶺東線のループ線と代行シャトルバス

東栢山→正東津→江陵


 嶺東線の名物、というより韓国の鉄道の名物でもあったスイッチバック区間は2012年にループトンネルの新線に付け替えられ、その後スイッチバック区間の跡はチューチューパーク(ChooChooPark)というリゾート施設になっています。中央線のループ線を見物したらふとこの嶺東線の新線が気になってしまい初乗りしに行くことにしました。


 まずループ区間の上部にある太白市の東栢山駅で降りてみます。駅の北側にはすぐループトンネルがあり乗って来た正東津行きのムグンファ号が入って行くのを見送ったらまずは新線に切り替わっているなあとわかっていたことながら改めて納得しました。


 東栢山駅は新しくキレイですが周辺に店などは見当たりません。ただ駅を出て歩道橋を渡った側にある停留所から太白駅の近くにある高速・市外バスターミナルまで20分程度で行く市内バスが日中15分間隔で走っているのであまり不安は感じずに済みます。これに乗ると途中経由する旧桶里駅でチューチューパークのレールバイクが見えました。


 さて本題のループ線に話を戻します。東栢山駅から乗るとずっとトンネルで出たところはもう道渓駅の手前ですからスイッチバック時代を思うとキツネにつままれたような感じがしました。順調に東海岸沿いへと下って行って産業線電化竣工記念碑が見えたら東海駅です。


 東海岸を見ながら終着の正東津駅に到着しました。原州からの新線建設に伴う工事のためここから江陵まで運休中なので鉄道代行のシャトルバスが運行されています。駅舎を出ると別にシャトルバス用の出札口と待合室がありバスが発車を待っていました。


 シャトルバスに乗ると江陵駅までノンストップで所要25分ほど、降りると江陵駅の工事現場が目の前です。近くには出札口や待合室のほか観光案内所も併設された乗り場がありシャトルバスが数台停まっていました。


 スイッチバックがループトンネル化されたら今度は江陵への新線、と乗りに行くたびに激しい変化がある韓国の鉄道の勢いに感心するばかりです。


(2015年訪問)


景色は乗った後に(表紙)韓国もくじ>このページ

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