ローマのナロー電車


 この項ではローマを代表するターミナル、ローマ・テルミニ駅脇から出ている950mm軌間のナロー電車Roma Giardinetti線(Roma Pantano線とも。理由は後述。)をとりあげます。


 ナロー電車の乗り場はローマ・テルミニ駅の脇にくっついたラツィアーリ駅(Laziali)。テルミニ駅構内と言っても問題ない感じの位置にあり、目の前にはスーパーDESPARがあるのでここで買い物してから電車に乗っておうちに帰る、なんて人もいそうです。ここから郊外のGiardinettiまで全19駅、所要時間は30分少々という規模の小さな電車が走っています。

 ちなみにテルミニ駅のフィウミチーノ空港行き列車のホームのちょうど下辺りがこのラツィアーリ駅なので日本からローマに着いたときあるいは帰国するときにも寄りやすい鉄道と言えそうです。また長距離列車に乗る前に高い駅構内の売店を避けてここのスーパーで買出しするのもいいかも。

 右の画像、左の旧型車両は車体は更新されているものの釣り掛けの古い足回り、右が新型車両です。


 では乗って出発。右左とも旧型車の車内です。小さな車両に一人掛けの固定クロスシートが並ぶ様子に三重県の(元)近鉄ナロー各線を思い出しました。黄色い新塗色の車内は黄色、青い旧塗色の旧型車は車内が寒色系というように内装と外装のイメージがそれぞれ揃っているのが面白いところです。


 さてこの路線の最大の見所はおそらくこのラツィアーリ駅を出て2つ目の駅Piazza di Porta Maggiore付近でしょう。

 遺跡をくぐり路面電車と平面交差と見所が重なる地点で、頻発している両者の電車次々にやってくるので見ていて飽きる暇がありません。また近くにはトレニタリアの列車も走っています。

 左の画像の左から顔を出している市電はSocimi社製の一部低床車です。


 平面交差を過ぎトレニタリアと併走する区間にはガントレットがあります。遺跡にガントレットという組み合わせとくれば地下化前の名鉄瀬戸線を思い出すところ。(私は実物を体験していない世代ですが。)古い建造物を縫って走るという背景が同じだと似たような手段になるのでしょう。このように国内で体験できなかった時代のものを追体験できるのは海外乗り鉄の大きな楽しみの一つです。


 終点のGiardinetti駅。なお以前はこのGiardinettiからさらにPantanoまで路線は続いていたのですが廃止されてしまい、Giardinetti駅は新たに終着駅として整備された駅です。訪問時はRoma Giardinetti線という呼称と以前のRoma Pantano線という呼称が混在していました。周囲はどうということもない住宅地という雰囲気。

 どちらかと言うと見所はローマ都心部のラツィアーリ駅側に集中していますが、郊外では駅間が延び釣り掛け音を響かせる走りが楽しめるので乗り鉄ならここまで来る価値があると言えそうです。


景色は乗った後に(遠距離館)イタリアもくじ>このページ

inserted by FC2 system