メッシーナ海峡の鉄道連絡船(後編) イタリア本土〜シチリア島間の航送


 前編につづきメッシーナ海峡を渡す鉄道連絡船の様子です。


 イタリア本土側のVilla San Giovanniを出航して40分弱・7kmほどで対岸のシチリア島、メッシーナ中央駅(Messina Centrale)の桟橋に着きます。右の画像は左が私が乗ったパレルモ(Palermo)行き、右がシラクサ(シラクーザ/Siracusa)行きの客車でそれぞれ4両編成です。


 車両甲板で到着の様子を見物することにします。徐々に扉が開く様子にわくわく。船の形に合わせV字型に切込みが入った桟橋は船体とこすれるのが前提だからか木で覆われています。


 無事着岸し可動橋が降りてレールがつながりました。本土側同様複雑なポイントについ見入ってしまいます。


 間もなくでかい連接電気機関車E656が顔を突っ込んできました。架線がないのでもちろん自走ではなく、入換機と控車(客車と長物車が1両ずつ)に推されて入ってきています。

 船内にこんなでっかい電機が入ってくるとちょっとびっくりしますが、船から引っぱり出す作業と一緒にこの後列車を牽引する電機を連結してしまえば手間が少なくて済み合理的ということでしょう。


 というように先に引っぱり出されるパレルモ(Palermo)行きを見物したあとは、シラクーザ(シラクサ/Siracusa)行きに乗って乗船時と同じように最後尾から眺めることにします。本土側と同様に桟橋前にはヤードが広がっていますが、こちら側ではスイッチバックすることはなくそのままホームに入る構造でした。


 メッシーナ中央駅のホームに到着。発車を待っていると、こちらの列車が乗って来た連絡船に今度は本土行きの列車を積み込む様子が見られました。積むときもやはり電機ごとです。


 シラクサ行き(左の画像の左・右の画像の右)・パレルモ行きが無事発車定刻前のホームに並んだ画像で終わりにします。

 本土側Villa San Giovanni到着からメッシーナ中央駅発車時刻まで定刻で1時間38分(先発のシラクサ行きで計算)、実際に航行を挟んで両駅のホーム間の移動に掛かった時間が1時間程度ですので30分程度は余裕を見ているようです。

 7kmの移動に1時間半以上の時間と手間がかかるのですから難所であり隘路ということになりますが、乗り鉄と乗り渡船が一度に出来てしまう連絡船はなかなか楽しいものでした。(2011年訪問)


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