ミラノの路面電車


 ミラノの路面電車は広く複雑な路線網を持ち、1920年代テイストを今に伝える大窓・アンチクライマーがたまらないステキな旧型が街のあちこちでばかすか走り回っているのでもう言うことはありません。以下旧型車の画像ばかりになりますが製作者の好みが偏っているのは今さらですのでお許しくださいませ。


 このスタイルですからヨソモノの目をひかないはずがなく、例えばこのスカラ座前のような観光名所では特に鉄道マニアでもなさそうな観光客が幾人も電車にカメラを向けていました。


 見ているだけでステキですがやっぱり乗らなきゃ話になりませんから車内の様子を。大窓のみならず外側に開く折戸の腰にもガラスが入っているので明るく感じます。白熱灯の笠は花の形と細かいところで凝っていました。広告は窓の上に掲示するほか小さい吊り革とならべひもで吊るすという具合ですからシャレてますね。


 運転席には行先板や「棒」が見えます。「棒」はポイントの切り替えに使うもの。自動化されていないポイントが近づくと運転士さんは電車を停め、棒を持って降り自分でポイントを変えなければなりません。


 以下適当に各地の画像を並べていきます。左はミラノ中心部のコルドゥシオ広場(Staz Cordusio)の画像。ひっきりなしに電車がやって来るので見ているだけで楽しくなりなかなかお神輿を上げることができず困る場所です。旧型車の塗色は見た限り黄色のツートンカラーとオレンジ一色の2種類がありましたが、どちらがお気に召すでしょうか?右はコルドゥシオ広場に近いフォンターナ広場に並ぶ新旧の車両。


 こちらは芝生に覆われた軌道がキレイなニグアルダ(Niguarda-Parco nord)。ミラノ郊外に向かうインターアーバン、デージオ線との乗り換え停留所です。にっくき(?)低床連接車の左にちょこっと見えているのがデージオ線の車両。デージオ線と市電の電停は道路一本挟んで隣り合っています。


 中央駅にて。「イタリア共和国記念日」を祝しておでこにイタリア国旗とミラノ市旗が立てられた電車。1946年にイタリアが王政を廃止し共和制になっためでたい日ですが、旧型電車はその日を体験しているわけですからそう考えると何やら電車自身がお祝いしているようにも見えてきます。


 ずらずらと並べてみましたが、保存車としてではなく普段着で元気に活躍する旧型車を大都市でふんだんに味わえる幸せ、郊外に向かうインターアーバンや北ミラノ鉄道の存在とあわせミラノにはすっかり魅了されてしまいました。(画像は2009年・2011年のものを混用しています。)


景色は乗った後に(遠距離館)イタリアもくじ>このページ

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