チルクムエトナ鉄道(後編)Randazzo→Riposto


 チルクムエトナ鉄道(Ferrovia Circumetnea/FCE/エトナ山周遊鉄道)乗り鉄の後編です。まずは前編でCatania Borgo駅から乗った列車の終着Randazzo駅の様子から。ここは全線110kmのうちCatania Borgoから70km来た地点で、路線の中間からはややずれますが車庫があり運行の拠点になっています。

 この駅で待っていてくれたRiposto行き2両編成は乗って来た車両と違う塗装で、やや車体が大きめの1950年代製気動車でした。なお前編で乗ったカターニアのBorgoからここまでの区間は訪問時一日11便だったのですが、ここRandazzoからRipostoまでは一日6便と半分近くまで便数が段落ちします。(いずれも平日ダイヤの話。日祝日は運休)

 運転台はイタリアの気動車に多いいかついタイプ。小ぶりのボックスシートが並ぶ客室に入ると窓が一枚ガラスの下降式で保護棒がついているのが目につきます。お手洗は車両の中央部にありました。


 では乗って来た気動車と駅犬(?)君に見送られながら発車。腕木の裏を見ながら駅を出ます。


 溶岩の荒涼とした風景が展開します。なおバラストは近所で調達しているのか軽石っぽい感じの小ぶりの石です。


 ところどころ線路脇にコンクリの枕木が放り投げられ取替えを待っています。また急曲線の改良工事があちこちで見られました。全線にわたって大掛かりな体質改善が進んでいるのはちょっと淋しい面もあるものの頼もしく感じます。


 Randazzoの海抜753mから始まった後半の乗り鉄は高度を下げるにつれ景色がおだやかになっていきます。すれ違うちょっと古めのオート三輪もかわいらしく、葡萄やオレンジ、花卉と続く畑の緑とさわやかな風を堪能できる窓はよく見れば透明のひさし付きとなかなか凝っています。

 気持ちのいい下り坂をどんどん進み、わずかながら海が見えて来ました。


 Randazzoから1時間ほど乗った交換駅Mascaliの様子。警手さんが番をする踏切を抜け、ニンニクや洗濯物を干す下町然とした雰囲気を通って駅に入っていく様子はなんだか楽しいもの。海抜はもう176mまで下がっています。


 Mascaliからさらに10分下るとFSとの接続駅Giarre(FSの駅名はGiarre-Riposto)に到着。ここでほとんどの乗客が降りてしまい、あとは市街地の坂をちょっと下ったら終点です。


 Randazzoから1時間15分で終点のRiposto(海抜7m)に到着しました。すぐに昼下がりの通学輸送に備え客車が2両連結されます。イタリアのナローでよく見る1本バッファーなのでちょっとかわいらしい感じですが、堂々の4両編成ともなればなかなかの迫力。

 連結作業が終わると車庫が併設された広い構内がシーンとしてお昼休みという感じになります。私の乗り鉄も昼休みということで駅を出ました。

 そんなわけでカターニアからエトナ山をぐるっと回ってここまで4時間半の乗り話はおしまい。一部困った落書きはあるもののよく整備されているカワイイ気動車に揺られ高低差のある気持ちいい車窓が楽しめたので満足しました。(2011年乗車)


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