サルデーニャの狭軌線(4)カリアリ〜イージリ


 サルデーニャ最大の都市カリアリ(Cagliari)から北に向かいイージリ(Isili)まで運行されている狭軌線に乗ってみることにしました。この路線のうちカリアリの市街地側の区間は電化され低床連接車が行き来し専用軌道ながら路面電車のような雰囲気になっています。カリアリの中心市街にある末端のRepubblica駅(左上の画像)でこの電車に乗って20分弱で着くモンセラート・ゴッタルド(Monserrato Gottardo)駅(左下・右上下の画像)で降りると車庫が隣接しデルタ線が形成された複雑な配線になっていて、ここからイージリまでが非電化の列車が運行されている区間です。附近の見物も楽しそうなのですがあいにくのどしゃぶりで身動きが取れず2両編成の角ばった気動車がやってきたら急いで乗り込みました。


 発車の時点では座席がほぼ埋まるくらい乗客がいたもののカリアリを離れるにつれ順調に(?)減って行きます。海に面したカリアリの街から内陸のイージリまでは上り坂が続き曲線も多い路線なのですが、線形が良いところでは見た限り90km/hに達するなかなかの俊足ぶりでした。途中のマンダス(Mandas)で切り離しをして単行になり、ダイヤ上1時間41分のところ少々遅れて終点のイージリ(右上下の画像)に到着します。定期列車はここまでですがレールはまだ先に伸びていて完全に廃止されたわけではなく時に観光列車が走る程度には維持されているそうです。


 せっかく来たので少しは見物していきたかったのですが相変わらずのどしゃぶりなのであきらめ乗って来た列車でとんぼ返りすることにしました。改めて見ると踏切は自動化されていないものが多く雨の中警手さんが交差する道路にロープを張って待機していて大変そうです。マンダスまで戻ると生徒が帰宅する時間に合わせたここ止まりの客車列車がやって来ました。客車と機関車はマコメールで使われているものと同型のようですが、機関車はやや塗装が異なるのが面白いところです。


 客車列車の到着と交換する形でマンダスを発車すると徐々に雨が弱まります。なかなかよく目立っているヌラーゲや、マコメール〜ヌーオロで走っているものと同型の電気式気動車、カリアリの街と海、旧線跡とおぼしきレールとの並走、と往路どしゃぶりで見られなかったものが車窓に表れ復路はだいぶ楽しめる乗り鉄になりました。


 Settimoからは架線柱が立つ電化区間になり電車と気動車の両方が運行されています。この区間にも警手さんが詰めている踏切があるのにはちょっと驚きました。やがてRepubblicaからの電車と合流するとモンセラート・ゴッタルドです。イージリからここまで71km、往復142kmを雨の中とんぼ返りしただけになってしまいましたが変化に富んだ路線なのでなかなか楽しめました。


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