サルデーニャの狭軌線(3)マコメール〜ヌーオロ


 サルデーニャ島北部のサッサリと南部のカリアリをトレニタリアで移動すると通るマコメール(Macomer)駅の向かいには狭軌のマコメール駅が別にあります。狭軌のマコメール駅は車庫が隣接しているので色々な車両が見え楽しい雰囲気です。ここから西のヌーオロ(Nuoro)まで定期列車が走っているので乗り通すことにします。

 乗りこんだヌーオロ行は単行の気動車でした。一見サッサリ付近で使われている機械式の気動車とそっくりで製作されたのも同時期ですがこちらは電気式で運転台周りや屋根上の様子が異なっています。出発するとまず側線に並ぶ赤く錆びた廃車体の列が目につきました。


 マコメールの町を出ると大きな右カーブを描いてマコメールの町から谷を挟んだ対岸を走るようになります。(町から列車を見た画像はこちら)また左側の丘にはヌラーゲ(Nuraghe/先史時代に作られた石による構造物の遺跡)が見えました。


 谷間を抜けると一気に視界がひらけ爽快です。広々とした車窓に目を凝らしているとBortigaliとSilanusの間ではプリンのような形のヌラーゲと教会(Chiesa di Santa Sabina)が見えました。Bolotanaで客車列車との交換、Iscra駅では朽ちつつある貨車が見え、となんとなく楽しくなるイベント(?)が続きます。


 Orotelli駅付近では山のてっぺんにヌラーゲが見え先史時代によくあんなとこまで石を運んだものだと感心しました。こうやって車窓からでもいくつも見えるようにサルデーニャ島内には多くのヌラーゲが残っているそうです。

 そうこうするうちに終点ヌーオロの町が谷を挟んだ向かい側に見えてくるのですがマコメール付近以上に深い谷なので本当にあの町に着くのだろうかと信じられないような気になってしまいました。


 険しい地形に驚いている間もなくあっさりとヌーオロに着きます。錆びたターンテーブルを見ながら頭端式の相対式ホームに入ると出迎えてくれたのは車番が300番台になっている車両で運転台をのぞくとマコメールから乗って来た車番がひとケタの車両とは機器配置が異なっていました。マコメールからここまでは57km、勾配や曲線がそれなりにきつそうなナローゲージでダイヤ上の所要時間は1時間8分ですからかなりの快走ぶりです。


 という具合にマコメールからヌーオロまで気動車に通しで乗ったほか、朝の通学時間帯に客車列車にも乗ってみました。ここで使われているのはサッサリ〜ソルソで使われているものとは異なるタイプのスッキリした雰囲気の客車です。沿線の生徒を乗せて来た路線バスを受けながら気動車に負けない気持ちよい力走を見せこれもなかなかオツなものでした。


景色は乗った後に(遠距離館)イタリアもくじ>このページ

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