トスカーナ鉄道【2009年】


 トスカーナ地方を走るローカル鉄道、トスカーナ鉄道(Transporto Ferroviario Toscano)に乗ろうとフィレンツェ駅近くにあるSITA社バスターミナルからビッビエーナ(Bibbiena)行きの路線バスに乗りました。途中のポンティチェッリ(Ponticelli・左の画像)で乗り換え峠を降りると谷筋にあるスティア駅(Stia・右の画像)に着きます。駅はスティアの集落からやや離れたところにあり駅前に店などは見当たりません。 

 これから乗ろうというトスカーナ鉄道は沿線で最も大きいアレッツォ(Arezzo)の街を挟んでスティア〜アレッツォ・アレッツォ〜シナルンガ(Sinalunga)という運行系統になっています。切符を買うときシナルンガまでと言ったら駅員さんが驚き、いくらだったっけ、と調べだしたのでこちらが驚きました。どうもアレッツォを越えてシナルンガまで通しで乗るような乗客はあまりいないようです。


 怪しい東洋人が来て変な切符を買えば目立ちます。職員さんが電車好きなの?と来たのでその通りと答えると、ならついておいでと奥の留置線に案内されます。ありがたや。 

 留置線にはそれこそ日本の昔の地方私鉄のように古い電車が並んでいました。左の画像の車両はE624という1930年代製の電車で、右の車両はやや新しい1950年代製のEBizという電車。それにしても酷い落書き!イタリアを旅行していると徐々に慣れてくるとは言えやっぱりイヤになるもの。ガラス窓だけでも落書きが消されているところに保守する方々の努力と苦労がうかがえ見ていてつらくなります。


 ホームの端には赤レンガの車庫跡(?)やごっつい電気機関車E626が見えました。


 こうやって古い車両を見ていると当然乗りたくなるわけですが、残念なことにこれから乗ろうというアレッツォ行き列車はご自慢の新車「elfo」でした。とてもカッコいいんだけど…。この鉄道では時刻表にelfo使用列車が明記されていたのでelfoと書いていない列車を狙ったのですがあてが外れました。逆に途中ですれ違ったelfoと書いてある列車が画像右の旧型車(釣り掛けのAle056/元ベルギーのAM56)でしたし運用は流動的のようです。(後で気づいたのですが学校が夏休み期間だったことも関係している可能性があります。)


 キレイな谷筋の車窓を見ながらアレッツォに着きました。シナルンガ行きとは特に接続が考慮されていないようなダイヤなので待ち時間があるのを幸いに昼食。ピザを食べてからシナルンガ行きに乗ります。車両はまたもelfoなのが残念。

 なお画像の入れ替え機はイタリア中で見られた機関車でおそらくトスカーナ鉄道の所属ではないと思われますが、なかなかカワイイので大きめの画像を添えておきます。


 さてアレッツォを発車して間もなく通った車庫では渋い電車・機関車・客車が見えたのであわててガラス越しにシャッターを切りました。こういうとき固定窓は困るんだよなあ…。さらにしばらく走ると車窓に覆いをかぶせられて保存されている蒸気機関車が見えたりこの路線の底知れぬ車両保有状況には圧倒されるばかりでした。多様な車両群がelfoによって淘汰されていくとしたら残念ですが。


 新車に乗って地味目の車窓を見つつ終点のシナルンガに到着。結局スティアからずっと新型のelfoで旧型車に乗れなかったのは乗り鉄として残念ではあるものの、様々な車両を見ることが出来たのは幸いでした。こういう車種の多い路線はあまり窮屈なスケジュールで来てはいけないと反省することしきり。シナルンガで乗り換えるFSの非電化ローカル線は新型車ではなく窓の開くAle668気動車だったのでほっとします。これで西のシエナ(Siena)方面へ乗り継いでトスカーナ鉄道を後にしました。

※アレッツオ〜スティア間は2011年と2012年に再訪し旧型車に乗ることができました。(■2011年:EBizに乗車/■2012年:E624に乗車)


景色は乗った後に(遠距離館)イタリアもくじ>このページ

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