ガルガーノ半島一周(後編)バス・枝線乗り継ぎ


 後編では、前編でご紹介したガルガーノ鉄道のレールが終わるPeschici Calenella駅から先に進みガルガーノ半島を一周すべくバスとFSの枝線を乗り継いでいきます。

 まずPeschici Calenella駅前で代行バスから乗り継いだのがヴィエステ(Vieste)行きガルガーノ鉄道バス。険しい海岸沿いを走って海沿いの町Peschiciの町外れを経由し、そこから内陸を走って半島の突端にある街ヴィエステまで50分ほどの乗りバスです。


 ヴィエステに着くと半島一周のうちほぼ半分が終わったことになります。バスの終点は街の「中心部の」端くらいに位置し、折返しスペースと案内所がありますがバスターミナルと言えるほどの設備はありません。

 ヴィエステはバカンス客が多く集まるそうで、海が青いことはもちろん画像のような岩が突き出た面白いビーチや整備が進んだ旧市街があって長逗留したくなる気持ちのいいところでした。


 そんな街に遊びで来たのに泳ぐこともなくただ乗り継いで行くのですからバカな話ですが、そういう趣味なのとカネがなく詰め込んだスケジュールなのを恨みつつ、ちょっとぶらついただけで次のバスに乗り継ぎ半島一周の残り半分を片づけることにします。

 ヴィエステからのガルガーノ半島南側では北側で乗ったガルガーノ鉄道の他にSITA(イタリア各地に路線を持つ事業者)も路線バスを運行していますが、今回乗るのは続けてガルガーノ鉄道バスで、フォッジア(Foggia)行きです。

 折返所を出発すると白い岩が立つビーチのすぐ脇を通ってヴィエステにさよならし、半島の南側を走って行きます。険しい海岸線の入江に点在する小さな集落を結ぶので曲線と高低差が多く乗り物に弱い人にはつらいかも。景観はずっと素晴らしく、こんなとこで泳ぎたいと思ってしまう青い海が続くので目に毒です。


 途中Mattinataという町の折返所(画像左端)で数分時間調整と運転士さんの休憩を兼ねて(?)停車をしたくらいであとは基本的に走りっぱなし。Bivio Macchiaというところではどうということもないような路上でいきなりMonte Sant'Angelo(モンテ・サンタンジェロ)行きのバスに接続するのでびっくりしました。(画像左から2番目)モンテ・サンタンジェロはここから山を上ったところにある巡礼地・観光地ですので一見さんも利用することが少なくないと思うのですが、こういう恐ろしい乗り継ぎは心臓に悪そうです。

 視界が開けて見えてくるなかなか大きな街がマンフレドーニア(Manfredonia)です。バス通り沿いには街に飲み込まれた城壁跡も見えちょっと面白い雰囲気。このまま乗っていればFSの幹線が通るフォッジアに着くのですが、このマンフレドーニアからフォッジアまではFSの枝線も走っているので乗り「継ぎ」好きとしては降りざるを得ません。幸いバスはマンフレドーニア駅前を通るのでここで降り、ヴィエステから1時間45分ほどの乗りバスはおしまいです。(画像左がマンフレドーニア駅前バス停・右がマンフレドーニア駅舎)


 では乗り鉄です。マンフレドーニア駅は無人駅なので駅前のバールで切符を買ってホームで待っているとAln663形気動車の2連がやってきました。この路線はマンフレドーニアを出ると1km先のSiponto駅に停まるのみ、あとはフォッジアまで35kmを無停車で走るというローカル枝線らしからぬ強烈な運行形態をとっています。発車すると平地の勾配も曲線も少ない線形をガンガン飛ばす気持ちのいい走りを見せてくれました。


 マンフレドーニアから26分、フォッジア駅の切り欠きホームに着いたらガルガーノ半島一周はおしまいです。乗り物も車窓も変化に富んでいて文句なかったけど、車窓でずっとキレイな海を見せ付けられたのでさすがにちょっとは泳ぎたかったかも…。

 右の画像はオマケ。同駅で見たガルガーノ鉄道Foggia〜Lucera間を走る低床車で、こちらは前編で紹介したローカル色の強いSan Severo〜Peschici Calenella間と違い都市型の路線です。(2011年訪問)


景色は乗った後に(遠距離館)イタリアもくじ>このページ

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