スド・エスト鉄道(1)Lecce→Maglie


 早朝のレッチェ(Lecce)からスド・エスト鉄道乗り鉄を始めます。この駅はFSと同居している駅で、スド・エスト鉄道の出札口は駅舎内にはなく駅舎からホームに入って左手に歩いたところの別の建物内にありました。ただこの出札口は早朝は営業していないので使いませんでしたが。ではどうしたかというとスド・エスト鉄道の切符は駅舎内の早朝から開いている売店でも売っていたので無事買えました。

 FSとスド・エスト鉄道の列車が並ぶホームに出るとサボ置き場が見えさっそくうれしくなります。ご覧の通りサボに系統番号は書いてありません。

 まず最初に乗るのはZollino・Maglie経由のGagliano Leuca行きです。Gagliano LeucaはGaglianoと略称で案内されてました。路線図の系統番号からするとそんな系統はないのですがこうした直通列車があります。サボ置き場にはこれまた系統を跨ぐ「Novoli経由Galigano行き」なんてものも見えますし、乗るときはよく注意する必要がありそうです。

 車両はFSをはじめイタリア中でおなじみのAln668気動車でした。ここのは前面の貫通扉が埋められ非貫通化されていて塗装も違うため結構雰囲気が違います。


 車内にはこのようにキチンとした系統番号ごとの案内図がありますが、既にふれたように各系統がキッチリ分かれて運行しているわけではありません。

 発車するとレッチェの街を抜け20分ちょっとでNardo Centrale方面とMaglie方面に分岐するZollinoに着きます。ここで降りる予定はなかったのですが構内の留置線に多くの気動車や客車が見え気になったので途中下車してみました。

 まだ使っている車両さえ落書きだらけのものが多いので遠目に見ただけではまだ使っているのかどうかわかりません。近くに寄ると椅子が外され積まれていたりガラスが割れていたりとかなり荒れていたりと廃車体のようでした。オレンジの気動車(の動力なしトレーラー)にちょっと伊予鉄を思い出します。


 留置線を見物し次の列車を待っていたら交換列車やここ終着の列車があるのに加え時刻表上は直通の列車が車両交換されていたり連結作業があったりとなかなか忙しく様々な車両が入り乱れのっけからスド・エスト鉄道の気動車王国っぷりを感じさせられました。


 左の画像の右に停まっている丸っこいイモムシスタイルの気動車はAd51形新色です。(旧塗色は上記の伊予鉄風)1950年代末期に作られたものでふっくらした可愛らしさが気に入りました。左に並んでいる一見新しそうな車両はAln668の改造車です。「顔」の改造のほか冷房改造と固定窓化、2両固定編成化がなされています。

 と見ていたら私の次の目的地Maglieに向かうGagliano行き列車に連接車の新車ATR220形(右の画像)が来て「しまい」ました。古い車両の方が好きなのでちょっとつらいところですがここで1本落とすと次の列車は1時間後になってしまうのであきらめて乗り込みます。

 乗り心地がよく冷房付き、なので固定窓にはこの通り色がつき暗くなってしまうのが残念です。消化試合ならぬ「消化乗り」状態で15分ほど過ごしMaglie(右の画像)に着きました。ここで降りて東のアドリア海側に伸びるオトラント(Otranto)までの枝線に乗り換えます。


スド・エスト鉄道(2)に続きます。


景色は乗った後に(表紙)イタリアもくじスド・エスト鉄道もくじ>このページ

inserted by FC2 system