「ブエノスアイレス駅」と59番バス ベルグラーノ南線(LBS:Linea Belgrano Sur)


 ブエノスアイレスにはレティーロ駅(Retiro)、コンスティトゥシオン駅(Constitucion)などターミナル駅が複数あります。

 地図を見ていたらそのターミナルのうちの一つにその名もズバリ「ブエノスアイレス駅」というターミナル駅があると気がつきました。そこで「この駅に行っておかないと『ブエノスアイレスで乗り鉄して来た』と言えないじゃないか」としょうもないトンチを思いついてしまい見に行くことになったというわけ。この「ブエノスアイレス駅」はLBS(Linea Belgrano Sur/ベルグラーノ南線)のターミナルで、ブエノスアイレスの中心部から南西に寄った位置にあります。

 なお私はブエノスアイレスの中心部から地下鉄E線からLRTのP線に乗り継ぎPresidente Illa駅経由と遠回りして出向きました。P線はこちらで紹介していますのでここではPresidente Illa駅から話を始めます。


 Presidente Illa駅はこの路線の小駅で、複線に斜向かいの相対式ホームが設けられた様子はどこか日本の近郊私鉄の駅を思い出させます。しかし架線はなくやってくるのがディーゼル機関車が牽く客車列車というわけでなんだか不思議。ブエノスアイレスはこんな光景だらけではあるのですけれど。右の画像に小さく見えているのがLRTのP線です。


 Presidente Illa駅は都心からそう遠くない場所なので乗った時間はわずかなものでしたが一応車内の様子を。だいぶくたびれた転換クロス客車ながら座席につぎがあてられ手が入れられているのがわかります。またプラ座席に換えられたキレイな更新車もつないでいましたが、掛け心地のよさはくたびれていても転換クロスの勝ちという感じ。

 腕木を抜けその名も「ブエノスアイレス」駅に着きました。名前こそ堂々たるものですがこじんまりとして静かな駅でやや拍子抜け。駅構内に停まるとすぐに機回しが始まります。ブエノスアイレスの近郊鉄道は客車列車が多いのでこの駅に限らず各ターミナルでの機回しは日常茶飯事ですが大変じゃないのかなあ。ヨーロッパの近郊客車列車だと客車に運転室をつけ制御車にして機回しを省いたりしますがそういうことはブエノスアイレスではしていないようです。

 地味な駅の端には何やらいわくありげな派手で古い客車が留置されていました。イベント用なのでしょうか。


★59番バス

 さてではブエノスアイレス駅の外に出てみます。ブエノスアイレス駅はブエノスアイレス中心部の南にあるコンスティトゥシオン駅のさらに南西方向にあって中心部からはだいぶ遠く、駅の周りも繁華街などないようなところです。つまり降りたらその後困るような駅というわけですが、そこはさすがにうまくできていました。

 とんがり屋根の駅舎の前には石畳が広がり、そこにカラフルな塗装の59番バスが大量に停まっていて時折駅舎で待つ乗客を乗せては発車して行きます。切符売り場(訪問時は営業していませんでしたが)までバスと同じ色に塗ってあるのがオシャレ。

 バスに混じって同じ塗色ながらなんとも魅力的な顔の事業用車がいました。ちなみにブエノスアイレスのバスガイド本を開くと系統一覧に系統番号と共にバスの色が載せてあります。バスの色が系統を見分ける上で結構重要なポイントになっているのでしょう。

 なおブエノスアイレス駅前から出ているのはこの59番だけですが、都心部を貫く便利な路線なのでこれで結構用が足りそうです。なので駅前を占領しているこの59番はベルグラーノ南線の連絡バスのような役割を果たしているというわけ。

 私もブエノスアイレス駅では特にすることもないのでこの59番に乗って都心部に戻りました。見た限り59番はどのバスもキレイに整備されているようで快適です。カラフルなバスが集まる秘密基地のような趣のブエノスアイレス駅は地味ながら悪くない味のある駅でした。


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