リトアニアの単行気動車AR2


 (このコンテンツはこちらのつづきです。)ラトビアから国境を越えてリトアニアに入る定期旅客列車は1ルートのみ1日1便しかありません。(ロシア:サンクトペテルブルク→ラトビア:ダウガフピルス→リトアニア:ヴィリニュスと走る夜行列車)ラトビアでそれに乗って国境を越えると、リトアニア側最初の停車駅はヴィサギナス(Visaginas)です。

 旅程上はヴィリニュスが目的地だったのですが、客車より電車・気動車、長距離の優等列車よりローカルな列車、というのが私の好みなので、この国際列車に乗ってリトアニアに入った際せっかくだから国内運行のローカル列車に乗り換えよう、とヴィサギナスで降りたあとが以下の話です。


 ヴィサギナスは「原発城下町」の最寄駅で、町の中心からは2kmほど離れた大変静かなところにあります。駅は1面1線のあっさりしたもので、ここで待っているとラトビア国境のギリギリ手前にあるTurumantas始発のヴィリニュス行き国内列車がやって来ました。


 来たのはラトビアのRVR製単行気動車AR2。このゴツイ顔で両運転台の単行というデザインは大胆ですね。結構乗客がいるので単行では腰掛けられるかどうかちょっと心配になります。

 客扱い用の扉は中央の一箇所のみでここにデッキとトイレがあり、その前後に客室があります。エンジンの位置のせいか前方(ヴィリニュス寄り)の客室はよくエンジン音が響くのに対し後方は静かでした。もちろんというべきか前方の客室にすると席が通路側しか空いていなかったのが、幸い途中駅での乗り降りが結構あり割とすぐに前向き窓際に移れひと安心します。こういうのはローカル列車のいいところ。


 客室にはゆったりめの2+2ボックスシートが並び清掃も行き届いていてなかなか快適です。戸袋付きの両開きドアというのは他のRVR製車両と共通しますが、中央1ドアの単行気動車でも同様というのはなんだか面白く感じ、またその共通ぶりに感心します。


 この路線は直線が多く森林の中を心地よいエンジン音でなかなか快調に飛ばします。車窓を見ていると単線で途中何度か交換はあるもののずっと複線用地が続いていました。交換列車は見た限り3両編成のDR1で、それに対しこちらの単行では首都ヴィリニュスが近づくとさすがに混みあい立つ乗客が増えてしまいます。とは言え(デッキ付き1つ扉で客扱いに時間がかかりそうですが)遅れるほどではなく、ヴィサギナスから137kmの距離を2時間24分でヴィリニュスに定時到着しました。ホームには新型の電車や気動車が並びます。


 最後にAR2の後方の「顔」も一応。両側同じデザインです。

 右はオマケで単行の新型単行気動車620Mの画像を。ポーランドPESA社製でヴィリニュス駅〜ヴィリニュス空港をはじめローカル運用についているとのこと。同じ単行気動車とは言えAR2とは全く雰囲気が違う車両ですがそれでも同じ塗色で統一されています。同様の塗り方でも620Mの方はヒゲというべきか眉毛というべきか、になっているのがなんだかユーモラスに感じました。


景色は乗った後に(遠距離館)リトアニアもくじ>このページ

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