のんびり近郊客車


 前編で100形気動車に乗り鉄した際、降りる町をLobosにした理由はブエノスアイレスへの帰路別のルートをとれるからです。ブエノスアイレス〜Lobosを鉄道で移動する場合100形気動車が走るConstitucion〜Empalme Lobos〜Lobosというロカ線経由のほかに、Lobos〜Empalme Lobos〜Merloという非電化の客車区間とMerlo〜Onceという第三軌条式電化路線を乗り継ぐサルミエント線経由があります。ロカ線経由は週に数本という過疎ダイヤなのでブエノスアイレス〜Lobosは乗り換えがあっても毎日一定の本数が確保されているサルミエント線経由を使う方がおそらく一般的でしょう。以下はこのサルミエント線経由をとった帰路の話です。


★Lobos駅

 では前編の翌朝のLobos駅の様子から紹介します。駅に着くとMerlo行き列車は機回しの最中。Lobos駅のホームは駅本屋にくっついた一本しかありません。芝生に埋もれ青々とした軌道敷が目に鮮やかでした。

 どことなく東武電車を思い出すような塗装の客車に乗り込むと2列+3列の転換クロスシートが並んでいます。だいぶくたびれてはいますが転換クロスなのでゆったりした掛け心地でした。10:13、派手に黒煙をあげてLobosをゆっくりと発車。

 Lobosの隣、Empalme Lobos駅で前日100形で来た経路と分かれます。ここからLobosの町を抜けるとあとはまた広い草原が続くばかり。周りに何も建物が見えないような草原の真ん中の駅でも降りてどこかへ歩いていくお客がいるので不思議でした。


 1時間ほどで交換駅のLas Heras。往年の阪神春日野道よりも狭い島式ホーム(というよりただの台というべきか)なので列車に挟まれるとちょっと怖そうです。対向列車が来たら交換して11:13に発車。


 Km34.5というひねりのない駅名。おそらくブエノスアイレスのターミナル駅Once辺りからの距離かと思われます。ここを出て間もなく第三軌条が見えてくると終着のMerlo駅には12:09の到着。2時間弱の客車乗り鉄の後はブエノスアイレスのターミナル駅の一つOnce行きの電車に乗り換えました。(Onceまでのサルミエント線近郊電車の画像はこちらをご覧ください。)

 左は客車ホームに着きこれから機回しをしようというところ。ブエノスアイレスではあちこちでびっくりするほど頻繁に機回しが行われています。

 右は客車ホームの端で待つ青空清算窓口とでも言うべき駅員さんの姿。無札の乗客の清算をしたり電車への連絡乗車券を売っているのですが、そういえば雨の日はどうしてるのか気になりました。


 というわけでブエノスアイレスからたかだか100kmのLobosまで泊まりがけで出かけるというのもちょっとアホらしいのですが往復とも楽しい乗り鉄でした。


景色は乗った後に(遠距離館)アルゼンチンもくじ>このページ

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