オランダの釣り掛け電車「ドッグノーズ」


 子供の頃読んだ「世界の鉄道」系の本のなかで、オランダの車両は「ドッグノーズ(Mat64)」という電車がとりあげられていたのが印象に残っています。あまり古びた感じもしないスタイルなので長じて乗る機会を持ったとき「へえ釣り掛けなんだ」と意外に思ったものです。

 とは言ってもこの系列の登場は1961年・最終増備が1976年といいますから決して新しくはなく気がつけばだいぶ影が薄くなっています。ふと長らく乗っていないことを思い出し久しぶりに乗ってみようとオランダに足を運びました。


 というわけでこの顔。改めて見るとごくスッキリあっさりしている一方で愛称の通り印象に残る良くできたスタイルだと思います。運転室は入るとやや圧迫感を伴う印象はあるものの整った機器類の配置に機能美を感じました。高めの目線は平らなオランダを飛ばすのに向いていそうです。(最高速度は140km/h)


 2等客室は2+2のボックスシートでごくシンプルなのに対し、1等はなぜか同じ車両の中に2+1の開放客室(車両中間部)と3列コンパートメント(運転席寄り)の両方が設置されているのでちょっと不思議な気がします。それほど好みが分かれるものなのでしょうか?私が乗ったのはもちろん(?)2等ですがこれはこれでゆったりとして居心地は上々でした。


 ドックノーズはオランダで主流の直流1500V電化用なので同じく直流1500V電化が主流の日本から行くとなんとなく親しみがわきます。ただパンタグラフはシングルアームのものが2つ並びちょっと見慣れない感じも。走ると軽やかな釣り掛け音でぐんぐん加速し気持ちよく車窓が流れます。この軽快な走りはオランダの起伏に乏しい景色によく似合い、「オランダ=ドッグノーズ」という子供の頃本に植えつけられた連想というか先入観がさらに強くなってしまいました。

 今後のドッグノーズの活躍を応援しつつ「イヌ同士」の画像をオチにします。


景色は乗った後に(遠距離館)オランダもくじ>このページ

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