ワルシャワの郊外電車「WKD」


 ワルシャワから南東の郊外に向けWKD(Warszawska Kolej Dojazdowa/ワルシャワ通勤鉄道)という電鉄が走っています。1927年に私鉄として開業した路線で、車両は小さめの連接車ながら全線専用軌道、とくれば小味が利いていそう。この路線に郊外側から乗ってみました。


★車庫

 簡単な路線図を貼りますのでまずはご覧下さい。(図の「PKP」はポーランド鉄道)KWDの路線はワルシャワ中央駅(Warsawa Centralna)に隣接するワルシャワ・シルドミエシチェ駅(Warszawa Srodmiescie)とグロズィスク・マゾヴィエツキ・ラドンスカ(Grodzisk Mazowiecki Radonska)間32kmを結ぶ路線に2kmの短い枝線がひとつくっついているという構成です。全線にわたってPKPと併走していますが、両者がお互いに見えるのはワルシャワ側の末端だけであとは少々離れています。

 この路線に乗るにあたり、私はまずPKPのグロズィスク・マゾヴィエツキ駅で降り、そこから10分ほど歩いてグロズィスク・マゾヴィエツキ・ラドンスカ駅に向かいました。ここには車庫があり、青と赤が鮮やかな連接車、入換機や事業用車が並んでいます。

 車庫の様子を見たらホームにある窓口で切符を買い、新しめの連接車(EN95)で乗り鉄開始。(切符は車内の改札機で自己改札が必要)


★枝線

 揺られること12分、降りるのは枝線と分かれるPodkowa Lesna Zachodnia駅です。木々に囲まれた静かなところで枝線用のホームは別にあり、大きな丸いライト部分が印象的な角ばった車両EN94電車が待機していました。(EN94は2車体1組の連接車で、見た限り全て2組つなげた重連で編成を組み運行されていました。)左の画像は本線ホームワルシャワ寄りから枝線ホームを眺めたもの、右の画像は左が枝線とホーム、右が本線です。(なおワルシャワから本線・枝線両方の終点まで通常は直通運転されているのですが、訪問時は工事のため末端を別系統とする運行形態になっていました。)

 EN94は見た目・車内ともあっさり目でそうすごく古い味のついた車両という感じではありませんが新車の投入が進み間もなく引退する予定とのことです。釣り掛けなのでその点を期待していたものの枝線はわずか2kmちょっとの道中にひと駅挟んで所要6分というノロノロ運転。そう音はたてる間もないうちに終点のMilanowek Grudowに着いてしまいました。あまり時間がないので道路脇の単線が終わっているだけのあっさりした駅を眺めるにとどめ、折り返し列車に乗って本線に戻りワルシャワを目指すことにします。


 Podkowa Lesna Zachodniaに戻って本線筋の列車に乗り換えたらワルシャワ寄りのひと駅目で降りてまた乗り換え。理由は前述の通り工事で分割運行になっていたためで、この通りみんなゾロゾロと対向式ホームの反対側に乗り換えます。(Podkowa Lesna Glowna駅・並ぶ丸っこい車両はEN95よりも新しいEN97)


★ワルシャワ側ターミナル

 この鉄道は郊外に向かうほど本数が減るダイヤで、最も本数が多いのはワルシャワ側Komorowまでの区間です。この区間列車の運用につくEN94を捕まえると今度は枝線と違いなかなか飛ばすので走行音を楽しみながらワルシャワ側のターミナル、ワルシャワ・シルドミエシチェ駅に到着しました

 ワルシャワ・シルドミエシチェ駅のホームは長い1面1線で、ホーム中ほどにポイントがあります。まずポイントの手前で降車を済ませて先行列車の発車を待ち、先行列車が出たらポイントを越えた先まで進んでここで乗車・折り返し、という手順をとっていました。そんなところはちょっと路面電車のような雰囲気です。

 というわけでWKDに一通り乗ってみました。トラムや近郊電車とは違った電車が走っていると目先が変わり何だかうれしいものです。


■WKD公式サイト


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