国際列車の食堂車


 チェコ東部のオストラヴァ(Ostrava)でポーランドのワルシャワに行くため国際列車に乗りました。オーストリアのウィーン始発でオストラヴァ、ワルシャワ、グダニスクを経由しバルト海沿岸のグディニャ(Gdynia)が終着という長丁場の昼行列車に途中で乗って途中で降りるというカタチです。チェコの電気機関車が牽いて来た列車はポーランドの客車で2等車3両に1等車1両と短めですが2等と1等の間に1両食堂車が挟まっているのでだいぶゼイタクな感じがします。2等車に乗り込むとゆったりした3列6人のコンパートメントでした。


 オストラヴァを出発すると次のボフミン(Bohumin)はもうチェコ国内最後の停車駅です。ここで機関車がポーランドのものに付け替えられました。切り離され引きあげていくチェコの機関車とこれから牽いて行くポーランドの機関車が顔を合わせると「ご苦労さま」「行ってらっしゃい」という感じです。この駅では以前下車し歩いて国境越えをしたことがあり初めてではないのでなんとなくホッとします。


 国境を越えて最初に停車したZebrzydowiceは構内は広いものの乗降客はわずかでがらんとした駅でした。そう車窓が大きく変わる感じでもないもののとりあえずポーランドに入ったなあと思いながら揺られていると車内販売らしきワゴンがやって来て呼び止めないのに「コーヒーと紅茶どっちがいい?」と聞かれます。とりあえずいらないと答えたら「でもこれ無料だよ」と返って来たのでそれならとコーヒーをもらいました。2等で温かい飲み物の無料サービスがあるとはびっくりです。


 コーヒーを飲んでひと息つくとポーランド南部の大都市カトヴィツェ(Katowice)に着きコンパートメントが埋まってやや窮屈になります。この辺りでちょうど昼どきになりお腹が空いたので食堂車に行きました。こざっぱりとした客室で適当な席につくと厨房から肉を叩いたり揚げものをする音が聞こえて来てわくわくします。メニューを見るとどれも美味しそうで迷いながらとりあえずビールにスープとピエロギを頼みました。

 カトヴィツェから30分ほど先のZawiercieに停車した後はワルシャワまで2時間ほど無停車になるので落ち着いて食事ができます。この間経由するのは1977年に開通した比較的新しい高規格線(Centralna Magistrala Kolejowa)で沿線に大きな街がなくのんびりした広い車窓が続くからか食事のペースもなんだかのんびりになってしまいました。


 野菜たっぷりなのがうれしい鶏のチーズ添えを食べリンゴのケーキ「シャルロトカ」とコーヒーを終えると2時間は居座ったことになり、コンパートメントに戻るともうワルシャワが近くのんびりしている時間はありません。あわただしくワルシャワ中央駅のひとつ手前Warszawa Zachodniaで降りてポーランド北部へとまだだいぶ先が長い列車を見送りました。Warszawa Zachodniaは長距離バスターミナルが隣接し郊外電車『WKD』も停まるワルシャワの副ターミナルといった感じの駅です。

 ところで食堂車で出て来たシャルロトカはワルシャワの老舗『ブリクレ(A Blikle)』のものでした。なので以前行ったことを思い出し特に行こうと思っていなかったのが行く気になってあとでブリクレに足を運んだら降りてからも食堂車が続いているような妙な感じです。


景色は乗った後に(遠距離館)ポーランドもくじ>このページ

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