ボン・ジェズスのケーブルカー


 ポルトガル北部の都市ブラガの郊外に古いケーブルカーがあるというので乗りに行くことにしました。


 まずポルトから近郊電車に乗ってブラガへ。ブラガ駅は頭端式ホームの頭側に新しい駅舎が建っていますが古い駅舎も残されています。この駅前でボン・ジェズス(Bom Jesus)行きのバス(2番)に乗ると約20分で終点に到着。ここがケーブルカーの下側の駅前です。


 ここのケーブルカーは単線並列「状」の配線で相対式ホームのどちらか停まっているケーブルカーが先の発車ということになります。車体は片側のみに乗降口があり扉はなく上側を向いたベンチが並ぶシンプルなものです。


 運転士兼車掌さんが発車前に席を回り切符を手売りするとほどなく発車。中間地点でもう1両とすれ違いあっという間に上の駅に到着しました。


 このケーブルカーの面白い点は水を動力にしているという点です。上の駅の車両はタンクに水を溜め、その重さで下りつつケーブルで繋がっている下の駅の車両が上の駅に上げられ、下の駅に着いた車両は排水し今度は上の駅に着いた車両がタンクに水を溜め…ということを繰り返し往復しています。なので両側が独立して動ける単線並列ではありません。こういうカラクリめいたしくみで動くものに見たり乗ったりできるというのはなんともうれしくものです。車体の銘板には1881年製造(このケーブルカーの開業は1882年)・2006年更新とあり長い歴史に驚かされました。


 最後に触れるのも何ですがこのケーブルカーは教会の足として作られたものです。下りは徒歩にしたところかなり階段が続きなるほどケーブルカーが作られたわけだと納得させられました。


景色は乗った後に(遠距離館)ポルトガルもくじ>このページ

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