ポルトの路面電車(2015年)


 2006年のポルト訪問時旧型車による運行が行なわれていたのは1系統と18系統でした。その後22系統(Carmo〜Batalha)が開業し3系統体制になっています。なので2015年の訪問時は22系統を中心に乗ってみることにしました。


 ポルト中心部にある18系統と22系統の停留所Carmoに向かうと両者が並んでいるのが見えうれしくなります。両系統とも30分毎の運行とやや間隔が開いていますが両者が接続するようにダイヤが組まれているので乗り換えは便利です。22系統はBatalha側が柄となるラケット状の路線でCarmoは大きな一方通行の単線ループ状区間の途中にありポールを回しての折返しはありません。Carmoを出ると庭園内を通って塔が目立つクレリゴス教会脇の急な下り坂に入りスリリングになります。


 教会脇を抜け道が広くなったあとも急坂が続きます。下りきるとサンベント駅の脇をかすめ今度はかなり勾配のきつい上り坂になりますが、対向車や歩行者に遮られるのでなかなか一気に駆け上がるというわけにはいきません。断続的な釣り掛け音とともにじわじわと進んでいきます。


 坂を上がりきると単線の交互通行区間つまりラケットの柄の部分に入りBatalha広場と近距離バスターミナルの前を通ります。


 近距離バスターミナルのすぐ先がドウロ川岸まで下るケーブルカーの乗り場があるBatalha終点です。ここで方向板を差し替えポールを回して折り返し「柄」の部分から一方通行の単線ループ区間に入って往路より北側を経由しCarmoへと戻ります。まずは観光客のための路線と思われますが坂が多い街中を走る路線のせいか意外にも観光客ではなさそうなお年寄りが利用しているのを結構見かけました。


 という具合の22系統を乗りつぶしたら既に乗ったことのある18系統に乗り換え、1系統も来る車庫前の停留所Massarelosへ。この車庫には路面電車博物館が併設されていて前回は館内を見物したのですが今回は長期の休館中でした。敷地内には入ってもいいとのことだったのでウロウロ見ていたら前後にポールがついた大きなボギー車が貸切運用で車庫前の芝生軌道に出て来たりも。


 18系統のCarmo行きはMassarelosを出た直後1系統と分かれるためにポイントの切り替えがあります。またポール回しはCarmo以外の各系統の末端で行なわれ乗客の注目を浴びていました。(下の画像は1系統のInfante)ドウロ川沿いを走る1系統にも改めて乗ると釣り掛け音とともに入って来る窓から入って来る川面の風が気持ちよく文句なしです。

 というわけで街のど真ん中に旧型車の新しい系統ができている、というおとぎ話だか魔法のような現実を味わえ幸せなひとときでした。


景色は乗った後に(遠距離館)ポルトガルもくじ>このページ

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