ルーマニア南西部のフランス気動車


 ルーマニアの鉄道の運行はローカル線を中心にCFRから他のいくつかの運行事業体に移管されています。その事業体のうち大きなものがRegiotransというもの。ルーマニア全土に運行路線をもちフランスの中古気動車を主力車両として使用しています。

 ここではルーマニア北東部の乗り鉄で紹介しているRegiotransの様子と比較するため南西部で乗ったティミショアラ北駅(Timisoara Nord)〜オラヴィツァ駅(Oravita)間のRegiotransの様子を紹介します。


★ティミショアラ駅

 ティミショアラ北駅の構内に入るとCFRとRegiotransの窓口が並んでいます。ここで乗車券を買ってオラヴィツァ行きの列車が出るというホームに行くとCFRの新型気動車と並んでいました。このように乗車券の扱いは別なのですがホームは共用していることが多いようです。

 新型気動車と並んだ私の乗る列車を見るとオラヴィツァ行きとレシツァ行きが併結されていた編成なのでちょっとうれしくなりました。この気動車は立派なので日本の往年の多層立て急行を思い出させるところがあります。


★車内

 同じシリーズの気動車でも外見や内装はバリエーションがある点はルーマニア北東部と同様です。

 汚れたり壊れた部分も多く目につくのですが、一通り掃除はされ画像のカーテンのように意外に細かいところに手が入っていたりするのでホッとします。シートにあったこの愛の字の落書き、字として漢字を使える人が書いたのではなさそう。絵としてマネたとすればなかなか頑張ってるけど落書きはいけませんね。

 広い荷物室は荷物のほか自転車置き場としても使われていました。


★ベルゾヴィア駅

 さてティミショアラ北駅を出た列車は平原を南東に1時間半ほど走り、オラヴィツァとレシツァ方面の分岐駅ベルゾヴィア駅(Berzovia)に着くと分割されます。分割作業はティミショアラから乗務していた車掌さんが一人でこなしていました。


 ベルゾヴィア駅の配線はティミショアラ方面〜レシツァの本線交換駅にオラヴィツァに行く支線がくっつく構造です。オラヴィツァからの帰路は以上のような併結列車ではなくベルゾヴィア止まりだったので上下本線列車とオラヴィツァ支線折り返しの3編成が並ぶところが見られました。画像がうまく色違いの並びになったのは単なる偶然でどの区間で運用するかは特に決まっていないようです。

 なおRegiotransの時刻表はオラヴィツァ方面の全列車がベルゾヴィア折り返しとされ併結でティミショアラまで足を延ばす旨は記されていないのがちょっと不思議です。立派なサボまでついているというのに。なおベルゾヴィア〜オラヴィツァ間のみの線内列車用サボもきちんと用意されていました。

 ベルゾヴィア駅の出発信号。ルーマニアの腕木はまだまだ元気です。


 ベルゾヴィアからオラヴィツァ方面の支線に入っていくと平原から起伏のある景色に変わります。左は家畜に与える水を汲む井戸とのことでした。右はまだ新しいバケツが見えた駅の井戸。こちらは人用かな。


 「ハエタタキ」をぼんやり見ていると結構高い確率でタカだかワシだかトンビだかとにかく猛禽類らしき立派な鳥がとまっていました。

 田舎っぽいのどかな乗り鉄の先に終着駅のオラヴィツァ(画像右)がありルーマニア最古の鉄道路線ルーマニア最古の現役客車が待っています。(オラヴィツァ駅の画像はこちらもご覧下さい。)

 そんなわけでルーマニアの北東部と南西部の2箇所で乗ったRegiotransの路線、どちらも本当のところルーマニアMalaxa製の古い気動車や古い客車に乗りに行くための手段くらいに考えていてあまり期待していなかったのですが、乗ってみるとなかなか楽しいムードでうれしい誤算でした。


★おまけ オラヴィツァについて

1:駅前 小さい町ですがそれなりに店や市場があるので食事やちょっとした買い物は可能です。

2:宿 駅前には見当たらなかったので駅から500mくらいのところにあるホテル(Hotel Caras)に泊まりました。駅舎の正面に延びる道を歩いていくとすぐに国道57号に突き当たり(トランシルバニア銀行Banca Transilvaniaがあります。)そこを右手に進むと道路右側にあります。


景色は乗った後に(遠距離館)ルーマニアもくじ>このページ

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