ブエノスアイレス地下鉄A線(後編)車庫と保存路面電車


★地上出口

 地下鉄A線のPrimera Junta駅から地下鉄A線が地上に上がり併用軌道を経て車庫に至る引込線が続いています。この項ではこの地上線の様子を見物しますのでお付き合いください。まずは地下と地上を結ぶ出入口の画像から。

 勾配区間がガントレット状になっているのが目を引きます。勾配を避けてポイントを設置したいからとか?検重線でもないし…浅学のためよくわかりません。お分かりの方がもしご覧でしたらご教示頂けると幸いです。

(なおブエノスアイレスの玄関口エサイア国際空港で8番の路線バスに乗るとこの出入口を通ります。)


★車庫

 住宅街の道路に地下鉄の車庫線が延びているのはなんだか妙な感じです。 引込線を追いかけていくと無事車庫に着きました。雰囲気は地下鉄というより路面電車の車庫のようです。


★保存路面電車

 さてこの車庫の引込線を利用して土日に保存路面電車の運転があります。日曜日の運転は午前10時からというので10時に行ってみました。

 しかし10時に着いても何も始まっておらず乗りに来ているっぽい人も見当たらないので「今日本当に運転するのかな…」とドキドキ。

 11時を過ぎるとようやく親子連れがちらほらとやってくるのでホッとします。入換用の凸型電気機関車をどかしたりして実際に電車が出てきたのは11時半過ぎというのんびりしたものでした。

 ここで保存されている路面電車はアルゼンチン製・ベルギー製など数両あるとのことで、この日走ったのはポルトガル製の車両でした。ポルトやリスボンの路面電車とよく似た内装で転換クロスシートが並んでいます。(こちらにポルトの路面電車の画像があります。) 

 発車すると途中電車グッズや鉄道誌の販売にあてる停車時間を挟み一周20分程度、運賃は無料です。今ブエノスアイレスに張り巡らされているバス網の役目をかつては路面電車が担っていたのだそう。カラフルなバスが併走する様子を電車の車窓から眺めながらその時代を想像するのもオツなものです。


 以上前・後編にわたり地下鉄A線の乗り鉄と車庫周辺の様子を並べてみました。改めて古い電車好きとしてこれほどスゴイ路線には出会えないかもなあと思うばかりです。雰囲気、規模、そして何より今も日常の風景であるということは2010年の今奇跡と言ってもいいのではないでしょうか。素晴らしき旧型車天国が長からんことを祈りつつこの項を終えます。


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