台東のバスターミナル(台東転運站)


 台東県を代表するバス事業者鼎東客運は1971年に興東客運と安栄客運が合併してできたもので、合併により前者は海線営運区、後者は山線営運区となって現在に至ります。台東の鼎東客運のバスターミナルはかつて海線のもの(下左の画像)と山線のもの(下右の画像)とが別々にあってわかりにくかったのですが、2015年に台東転運站というバスターミナルに統合されました。


 台東転運站は台鉄台東線の旧台東駅を利用したもので、上屋のあるホームで発着する鼎東客運に対し花蓮客運・国光客運・普悠瑪客運はターミナル前の路上の停留所で発着とややオマケのような扱いです。


 広い旧駅構内にはターンテーブルや三角線が残り気動車も置かれていて遠目にぼんやり目を向けるとまだ現役の駅のように見えました。郊外にあって不便な現台東駅を思うとここに列車が来なくなったのはちょっと惜しい気もしますが、鼎東客運の海線と山線のターミナルが別だった頃は多くない本数の現台東駅に行くバスが両方からバラバラに出ていて利用しづらかったのが統合で改善され、間接的ながら旧台東駅から列車に乗りやすくなったのはありがたいものです。


(2017年訪問)


景色は乗った後に(表紙)台湾もくじ>このページ

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