阿里山森林鉄路(阿里山〜沼平)


 台湾を代表する観光鉄道と言えば阿里山森林鉄路でしょう。2000mを超える高低差を上り下りする小さな列車は大変人気があり、阿里山観光の足としての役割のみならず乗ること自体が観光と言えるほどの存在です。この阿里山森林鉄路は嘉義〜阿里山間のロングランの他に阿里山周辺の小運転も行っています。以下は「乗りバス」の合間にその小運転に乗ったときの話です。

※並走する嘉義県公車の路線バスについてはこちら、阿里山〜日月潭間の路線バスはこちらです。


 桜が咲く季節になると阿里山はかなりのにぎわいを見せます。今回は嘉義からのロングランが運休中ということもあって嘉義からバスで阿里山駅に向かいました。険しい地形を走るだけに台風などの被害を受けやすく運休が多い路線ですがそんな維持が大変な環境でも廃止しないのですから大したものですね。


 駅構内に入ると側線には一般客車に加え観光の目玉として作られた木造客車や苔むした蒸機(シェイ)が並んでいました。

 木造客車の車内は木の美しさはもちろん網棚もいい味を出してますね。右は小運転に使われていた一般客車です。(どちらも非冷房)

 なお嘉義からのロングラン列車には主にリクライニングシートで固定窓の冷房車が使われます。以前嘉義からその冷房車で阿里山まで乗り通したことがありますが、せっかく徐々に標高をかせいで涼しくなるのにそれを直に感じることができずちょっと物足りないものがありました。こここそ非冷房車が面白い路線だと思うのですが。


 小運転は早朝に阿里山〜(沼平経由)〜祝山間のご来光見物用列車が走るほか日中は阿里山〜沼平、阿里山〜神木の2系統があり、このうち阿里山〜沼平間の列車に乗ったところ桜はキレイなものの沼平駅付近が工事中でちょっと殺風景でした。それでも桜と列車を一緒に撮ろうというのかカメラを構える人が多く目に付き観光地らしい華やぎが感じられ悪くない印象です。


(2012年訪問)


景色は乗った後に(表紙)台湾もくじ>このページ

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