東勢の蒸気機関車(開業前)


 1991年まで豊原から東勢まで台鉄の東勢線という支線が延びていたそうです。乗りバスの途中東勢で泊まることがあったので東勢駅の跡をちょっと見に行ってみました。駅跡は東勢客家文化園区になっていて、ただいまあれこれ整備中という雰囲気です。


 上の建物の裏にまわると新しいバラストにレールが敷かれ立派なホームがありました。新しい蒸気機関車と客車がすでに置かれています。ただし雨ざらしの置きっぱなしで、乗ったりイタズラしないように、という張り紙がベタベタ貼られていたりでやや不安も感じました。


 新しい蒸気機関車「騰雲号」は清朝時代に開通した台湾初の鉄道で使われていた機関車を復刻したもので、客車と共に中国製です。


 ポイントを見ると中国ではお馴染みの中国鉄道マークが入り簡体字が書いてありました。ということは車両のみならず設備ごとまるまる輸入したのかもしれません。こういうものを台湾で見かけるわけですから冷戦たけなわな時代もずいぶん遠くなったわけです。


 サイクリングロードに並行して伸びるレールは並木道の真ん中でトロッコ風の客車で走るとさぞ気持ちがよいことでしょう。開業が楽しみです。


(2009年訪問)


※この蒸気機関車は訪問後の2011年に開業しました。2014年に再訪して乗ったときの話はこちらです。


景色は乗った後に(表紙)台湾もくじ>このページ

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