バルパライソのトロリーバス(前編)多彩な車両


 チリの首都サンティアゴの北西にある港町バルパライソは町並が世界遺産に登録され国会がおかれているチリ有数の都市です。

 さてここバルパライソで気になる乗り物がトロリーバスです。路線は街中を8の字に走る系統が一つあるだけなのですが、貴重な旧型車両が日常的に運用され、他国から入ってきた多様な車両と共に活躍しています。

 そのバルパライソのトロリーバスをこれから前・中・後編の3つに分けて紹介することにします。前編ではまず形式ごとに画像を紹介しますのでしばらくお付き合いください。


★700形

 まずはバス窓に丸っこい背中という目立つ外見をした700形から。こういうカワイイ車両が街中をウロウロしているのですからたまりません。

 700形は1950年代初期にプルマン(Pullman-Standard)社で作られた車両だそうです。プルマンというとつい寝台の配置を思い出したりもしますが考えてみればPCCカーを作った会社でもありました。どうりで外見が似ているわけです。

 乗り込むと古くともよく整備されている温かみのある室内が迎えてくれます。


★800形・100形

 お次は700形よりやや早い1940年代末に作られた同じくプルマン社製の800形を見てみます。背中の丸っこさは700形同様ですがこちらはバス窓ではない分ややおとなしい雰囲気です。

 左上が原型車両ですが、顔が平面化されたり側面窓が取り替えられたりと色々手が加えられた車両もいます。さらに車体ごと大幅に更新した車両(右下)もありこちらは100形となっています。


★スイスからの中古車両

 次にスイスから中古で渡ってきた連接車600形を見てみます。700・800よりは新しいものの1960年代製といいますから相当のベテラン。

 連接車と言っても特に使い分けられていることもないようで、一日中単行に混ざって運行されていました。 

 左は同じくスイスから来た連接車ながら少々古く形態が違う100形。右もやはりスイスから来た単車の200形です。


★中国車

 最後に中国北方工業公司(Norinco)製の600形。連接車のスイス中古車と同番台になりますが別の型です。こちらは1980年代末〜90年代の製造とのこと。機器やタイヤに簡体字が見えました。

 車内の画像ついでに乗り方を。連接車も含め前乗り運賃(均一料金)先払いの後ろ降りです。ワンマンですが運賃収受は機械化されておらず、運転手さんは切符とお釣りを手渡しでこなしていました。料金と引き換えに渡される乗車券は左の通りトロリーバスの絵が入ったカワイイもの。


 以上のように並べた車種が東西3km程度を行き来する程度の路線(802系統)1つだけに揃っていたのでなかなか壮観でした。

 このあと中編では車庫の様子、後編では沿線風景をご紹介しますので続けてご覧ください。


景色は乗った後に(遠距離館)チリもくじ>このページ

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