バルパライソのトロリーバス(中編)車庫の様子


★折返所と側線での整備

 サンティアゴなどからの中長距離のバスが集まるバスターミナルの近くにトロリーバス802系統東端の折り返し所があります。この路線は頻発しているので常に数台折返しの発車待ちが溜まっていました。トロリーバスの車体を利用したグッズ店兼事務所やベンチも設けられています。


 折返所には側線と言っていいのか本線の脇に独立した架線が並行して張られ、ここで車両の整備が行われていました。フタを開けて機器類の調整を行うほか、ポールを下ろしカーボンが磨り減ったスライダーを新しいものに取り替えています。角のようなポールを引っ張って取り替える様子はどこかユーモラスで面白いのですが夏の日差しの下で大変な作業です。


★車庫

 交換の様子を見物していたら車庫においでという話になったのでお邪魔することになりました。そういえば私はトロリーバスの車庫を見たことがなかったのでワクワク。車庫は本線からちょっと離れ奥まったところにあり引込線のような架線がつながっています。なんだか秘密基地のような感じの車庫前にはずいぶんと年季の入った作業用車が停まっていてトロリーバスに負けない存在感がありました。車庫も作業用車もトロリーバスと同じ色で揃えていてなかなかオシャレ。


 庫内は大きめの町工場といった感じです。天井が高く明るい雰囲気。


 庫内はそれこそくもの巣みたいに架線が張られているかと思ったら引込線の続きが一組延びているだけのあっさりしたものです。給電はどうするのか聞いたら長いコードをポールにつないで行うとのこと。なるほど。

 バルパライソは世界遺産の都市だけありツアーバス仕様の車両も見えます。


 庫内に転がる部品を見ると中国製のバスを持っているだけに漢字も見えます。瀋陽製の直流電動機は当然ながら簡体字だらけ。チリくんだりまで来て漢字を見ると日本と中国程度の距離などとても近く感じてしまい、瀋陽製が「うちの近所の工場で作ったもの」くらいに思えました。スライダーは磨り減るものだけにカーボンを取り替えたものがいくつも用意されています。

 遊園地の乗り物でも通用しそうなカワイイ車両が集まる車庫はおもちゃ箱のようで何とも魅力的でした。手がかかるであろう古く多彩な車両を整備する職員の方々には本当に頭が下がります。

 というわけで舞台裏の紹介が先になってしまいましたが、後編ではトロリーバスが走る沿線の様子を紹介します。


景色は乗った後に(遠距離館)チリもくじ>このページ

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