イスタンブールの路面電車(ヨーロッパ側新市街)


 イスタンブールの路面電車は1966年に一旦全廃されたあとも古い車両が保存され、1990年にヨーロッパ側新市街のイスティクラール通りで復活し元気に走っています。このような観光資源と動態保存を兼ねたような状態の路面電車は世界各地にありますが、イスタンブールのありがたい点は繁華街で毎日頻繁に運行されていて乗りやすいこと。イスタンブールに寄ったら乗らないわけにはいきません。


 路面電車の走る区間はテュネル(Tunel)〜タクシム(Taksim)。今回はまずタクシムに着き乗る前に車庫の見物に行きました。タクシム広場からイスティクラール通りに入る本線の脇に車庫線が続いているので場所はすぐにわかります。

 ところで画像のシミット(ゴマパン)売りの屋台をはじめ沿線の屋台は皆路面電車と合わせたデザインのものに統一されていてちょっとびっくりしました。市辺りが音頭とって揃えたのかな。そもそもトラムが存在することといい観光に力を入れている様子がうかがえます。

 この路面電車は単線1.6kmというささやかなものですから車庫も小さなものです。狭い空間は電車や機材資材でぎっしり。

 奥には楽器が積まれたトレーラーが停まっていました。週末などに演奏しながら電車に引っ張られるのだそうです。右は沿道に貼ってあったその演奏列車の広告。


 車庫を見物した後は乗り鉄です。タクシム広場の線路はループになっていて、乗って来た乗客を降車させたあとループを回り乗車停留所に停まるという順番で折り返します。乗車停留所では私のみならず観光客がたくさん待ち構えていて小さな単車はあっという間に満員。

 走るイスティクラール通りも人でいっぱい。当然ノロノロ運転ですが油断して歩いている人が多くギリギリまで電車の接近に気がつかない人もいたりするのでかぶりついて見ているとヒヤヒヤします。運転士さんも大変。


 終点のテュネルの様子。左の画像の棒は電車到着・出発のときだけ引っ込みます。違法進入や違法駐車が多いのでこういうものができたのでしょうか。なお「テュネル」は地下ケーブルカーのことでその乗り換え駅ということでトラムの停留所名になっています。

 右の画像で電車の後ろにくっついているのはタダで乗って遊ぶワルガキ。運転士さんは追っ払うのですが走り出したところで飛び乗るのでキリがありません。数年前乗ったときにもこういうガキを見ましたから電車で遊ぶことが定着してしまっているのでしょう。

 ちなみにテュネルの駅から出てくる外国人観光客は非常に多く、日本人ももちろんたくさん見かけます。中でも関西方面から来たらしいおばちゃんがトラムを見るなり「むっちゃカワイイやん!これ乗れるんかなあ?」と叫んでいるのが印象的でした。非常によい感想でこちらまでうれしくなります。


 最後にテュネルの画像を付け加えておきます。1875年に開業した古いものですが長い歴史の中で何度も車両の代替わりやシステムの更新があり、現在は非常に新しい車両でホームも明るくなっています。


景色は乗った後に(遠距離館)トルコもくじ>このページ

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