第三軌条式世界最速の電車


 イギリス南部には第三軌条式の電化区間が広がっています。第三軌条式は主に地下鉄で使われている日本での感覚からするとあまりスピードが出せない方式という印象がありますが、イギリスでは時速100マイルすなわち160km/hも出すというのでそれならばと乗りに行くことにしました。


★ヴィクトリア駅

 ロンドン郊外にあるガトウィック空港(日本便の発着はなし。)のアクセス列車「ガトウィックエクスプレス(Gatwick Express公式サイト)」が160km/h出すというのでロンドン・ヴィクトリア(London Victoria)駅に足を運びました。ずらりと並ぶ列車案内を見ながら発車ホームに着くと、専用の自動券売機があったり「乗る前に切符を買ってください。」という看板があるなど他路線のホームとはやや違うものの基本的には地味な雰囲気が漂っていました。朝から晩までほぼ15分毎に頻発しているので乗りやすい列車です。

 さてこのガトウィックエクスプレスに使われている車両は1988年製のClass442。貫通扉のついた地味めな顔ながら時速108マイル(174km/h)という第三軌条式電車の世界最高速度記録を持っている形式です。

 架線がなくなんだか気動車特急に見えてしまうので右に台車の見える画像を貼ってみました。この第三軌条式は日本の地下鉄のように木の保護板を上部に設置しベロみたいな集電靴を横から入れる方法とは違い、むき出しの第三軌条に真上から集電靴を下ろす方法をとっています。


 直流750Vの第三軌条式で本当にそんなに速いのかなあ、と失礼ながら思わず運転士さんつかまえて「最高速度はどのくらい出すのですか?」と聞いてしまいました。「100マイルだよ。」と返ってくるのでこれで納得。

 編成は5両で真ん中の1両のみ電動車の1M4Tですから当然というべきか電動車に乗りました。暗くなってからの乗り鉄なので車窓はある程度あきらめざるを得ないものの、この車両は釣り掛けですから音に期待できます。動き出すと力行中でも静かで揺れも少なかったのですが、低音に始まり高速の高音まで引っ張って惰行で音がなくなるまでの流れが高速だけあり長くなかなか良い味わいでした。

 わずか30分程度の乗車時間ながらちゃんと車内販売もあり、空港に用事のないとんぼ返りでも大変楽しく乗れ満足です。(2011年訪問)


景色は乗った後に(遠距離館)イギリスもくじ>このページ

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