ロンドンの旧型2階建てバス


 ロンドン名物の2階建てバスというと1950年代設計の丸っこい旧型車「ルートマスター(Routemaster)」が思い浮かぶところですが、2005年に新車への置き換えが終わってだいぶ経ちました。しかし幸いなことに2つの系統で動態保存され、毎日頻発しているという大変乗りやすい状況にあるので助かります。


★9系統

 旧型車が保存運行されている路線のひとつが9系統(Route9Heritage)です。9系統の「本系統」はAldwych〜Hammersmith間を結ぶ新車による路線ですが、路線中間部の トラファルガー広場(Trafalgar Square)〜Kensington High Street間のみを走る区間便が旧型車で運行されています。

 暗くなってからになってしまいましたが、この9系統の旧型車に乗るため路線の西端Kensington High Streetに行ったところWarwick Gardensという停留所(Kensington High Street上)に銀色の旧型車が停まっていました。

 「あれ赤くないの?」と思うわけですが、なんでも1977年女王エリザベス2世の即位25周年を記念してバスが銀色に塗られたことがあるそうで、その塗装を復刻したようです。東急バスの2階建て版?と思ったりも。またどういうわけだか誰も乗っていない置きっぱなし状態でした。この旧型車は出入口に扉がないので置きっぱなしは無用心だと思うのですが、まあバスマニアでもなければ忍び込んでもしょうがないからいいのかな。


 銀バスにそのうち運転士&車掌さんが戻って来るのかと思っていたら、それより先に東から来たバスが折り返して発車ということになったので乗ったのは赤いバスでした。新車も「赤い」「2階建て」という点では同じですが、やはり旧型車の方が「これぞロンドンバス」って感じ。

 後部の出入口から乗ったら車掌さんに運賃を払います。新車による一般の9系統と同じで市内交通のICカード「オイスターカード」も使えるというのがうれしいところ。1階(右の画像)はタイヤハウス部分がロングシートのセミクロスシートです。

 やっぱり「煙と何とかは」で、階段を登って2階へ。こちらは全てクロスシート。キレイに整備されイギリス名物の監視カメラが設置されているのが見えました。


 ハイドパークの脇を通り30分ほどの乗りバスでトラファルガー広場に到着。後ろの新型車と比べるとだいぶ車長が短いことがわかります。


★15系統

 トラファルガー広場では旧型車で運行されているもう一つの系統、15系統(Route15Heritage)が発着しています。新車を使う本系統の中間部で旧型車の区間運行を行うという方法は9系統と同様で、本系統Regent Street〜Blackwall間の中間部、トラファルガー広場〜Tower Hill Station間を旧型車の区間便が結んでいます。

 こちらでももちろんというべきか2階に上がり最前列に腰掛けるとセントポール大聖堂がよく見え、シティ地区を抜ける夜景も悪くなく9系統以上に楽しめました。20分ほどでロンドン塔前のTower Hill Stationに着いたら旧型車乗りバスはおしまいです。


★(おまけ)タワーブリッジと78系統

 15系統を降りて近くのテムズ川に出るとタワーブリッジがキレイだったので見に行きました。東京の勝鬨橋(は今は開きませんが)のような跳ね橋で、こちらにもちゃんと橋を渡るバス路線があるのがうれしいところ。

 タワーブリッジを渡った南岸にその名もTower Bridgeというバス停があったのでここから乗りバス。橋を渡る系統は42・78・RV1で、見た限り2階建てバスは78系統だけでした。この78系統に乗って2階最前部に陣取るとタワーブリッジ上部に渡された歩行者用展望通路がとても近くに見えなかなかの迫力。夜ということもあってか遊園地のアトラクションっぽい面白さがありました。旧型バスのついでに乗ってみるのも悪くないと思います。(2011年訪問)


景色は乗った後に(遠距離館)イギリスもくじ>このページ

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