オデッサの路面電車(3)ガントレット


 オデッサ一の観光地、映画「戦艦ポチョムキン」に出て来ることで有名な階段を見物しに行きました。脇には小さなケーブルカーがあるのでこれで見物しながら昇り降りすることもできます。一見ただの大きな階段ですが上から見下ろすと階段が見えず踊り場だけ、下から見上げると踊り場が見えず階段だけ見えるように作られたちょっと面白いものです。


 この階段を降りたところにトロリーバス10系統が走っています。階段見物のあとはこれに乗って街の中心部方面と反対側の終点(トロリーバスの行先表示はPeresypsky mist、停留所の表示はSt.Prymorskaと書かれていました。)に出ました。


 右上の画像のトロリーバスの後ろに見える貨物線の築堤に沿って左側に歩いて行くとちょっと面白いトンネルが空いています。自動車は対面通行ながらすれ違うには小型車がやっと、マルシュルトカ(ミニバス)やトラックでは無理という狭いところを20系統の路面電車が抜けるためレールがガントレットです。ちょうど来た電車が紅白に塗られたタトラだったのでプラハのガントレットを思い出しました。


 こちらはくぐった先から見たものです。ガントレットにするくらいの幅の狭さに加え高さもあまりないトンネルなので大きなパンタを縮めて窮屈そうに貨物列車の下を抜ける様子はなんだかかわいらしく見えました。ガントレットの前後に信号は見当たりませんでしたがこの場所は20系統の起終点Khersonskyi skverのすぐ近くにあり頻度は27〜8分毎とかなり間が空いているので上下の電車がかち合うことはあまりなさそうです。


(2017年訪問)


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